エイリアン2/完全版 (1986年、アメリカ)

【監督】
ジェームズ・キャメロン
【出演】
シガニー・ウィーヴァー
マイケル・ビーン
ポール・ライザー
ランス・ヘンリクセン
シンシア・スコット
ウィリアム・パクストン
ウィリアム・ホープ
アル・マシューズ
リッコ・ロス
キャリー・ヘン

あらすじ

エイリアンがノストロモ号を襲った事件から唯一生き残ったリプリーは、睡眠カプセルの中で眠ったまま宇宙をさまよった末にようやく救助される。目覚めたリプリーは、自分の帰りを待っていた幼い娘が既に老いて亡くなったという事実を聞かされショックを受ける。リプリーが宇宙を漂っている間に地球では57年の時が流れていたのだ。しかも、エイリアンの卵の巣があった惑星LV426は、今や植民惑星となっているらしい。その植民地との連絡が途絶え、原因の調査を依頼されたリプリーは、宇宙海兵隊員らと共にLV426へと向かうが……。

感想 (2012年8月23日、DVDにて鑑賞)

これがエイリアンシリーズでは一番のお気に入り。
監督はリドリー・スコットに代わってジェームズ・キャメロン。

前作の続きを描きながら、二番煎じにならない驚きの展開ですね。
序盤から、前作の結末から57年も経ってるという気の遠くなる真実が明かされたりしてつかみはオッケー。

前作に比べてアクションは大幅増で、原題が「Aliens」と複数形になったわけですが、その名の通り大量のエイリアンと海兵隊のバトルが描かれます。
まあ、今回は最初からエイリアンとの交戦を想定して出かけますからね。
銃火器をぶら下げて戦う海兵隊のお姉さんカッコイイ!



「エイリアン2」では「母性」というテーマを描いてもおり、リプリーの娘が既に亡くなっているという序盤のエピソードはその伏線ですね。
植民地では、唯一の生き残りである少女の存在がリプリーにとっての「守るべき存在」となり、彼女の母性を際立たせます。
(アクション大幅増で、さらに母性も新たに描いてるとかすごいなw)

さらに、なんとエイリアンの母性まで描いてますよねこれ。
謎の卵を産み落とす<クィーン>(=女王)というエイリアンが登場し、エイリアンの生態の秘密がひとつ解き明かされます。

卵を焼き払うリプリー、まるでそれに激怒したかのように咆哮するクィーン。
その姿は子供の卵を守ろうとする恐竜のようです。
「母は強し」ということを感じずにはいられません。



でも、この映画の本当の見所は、後半の一難去ってまた一難の展開でしょう。
クィーンの執念というかなんというか、とにかくクドいくらいにこれでもかと復活してきます。
それを4,5回繰り返すのでもうすごいことに!

リプリーも最初は逃げるだけだったんですけど、最後にはパワーローダーに乗り込んでクィーンに勝負を挑みますからね!
あそこまでやられたら面白くないはずがないでしょう……ということで、お気に入りの1本です♪