未知との遭遇
(1977年/アメリカ)

【監督】
スティーヴン・スピルバーグ
【出演】
リチャード・ドレイファス
フランソワ・トリュフォー
テリー・ガー
メリンダ・ディロン
ボブ・バラバン
ケイリー・ガフィー
ランス・ヘンリクセン
ショーン・ビショップ
ジャスティン・ドレイファス
メリル・コナリー
J・パトリック・マクナマラ
ウォーレン・J・ケマーリング
ジョージ・ディセンツォ
メアリー・ギャフリー
ロバーツ・ブロッサム

*あらすじ

何十年も前に行方不明になった戦闘機群や巨大な貨物船が、砂漠に失踪当時の姿のまま忽然と姿を現した。発光する謎の飛行物体が多くの人に目撃され、原因不明の大規模停電が発生。発電所に勤めるロイも停電の復旧作業に向かう途中、不思議な飛行物体と遭遇する。それが放つ閃光を浴びて以来、理由も判らないまま憑かれたようにUFOの目撃情報を集め、頭に浮かぶ漠然とした何かのイメージに悩まされるロイだったが……。

*感想 (2014年1月29日、DVDにて鑑賞)

スピルバーグ監督のセンス・オブ・ワンダーが楽しめるSFアドベンチャー。
名作と呼ばれる映画ですが、個人的にはそこまで面白くはなかったです。
スピルバーグとは相性良いと思ってたんですが…(笑)



突如飛来したUFOに人生狂わされる男、子供をさらわれた母親、世界各地で起きる奇怪な事件…。
終盤、人類は軍隊や研究者を派遣し交信を試みます。
そのシーンで5つの音を使って交信するわけですが、この音がとても有名なあの音。

序盤でUFOが登場した後は、そのせいで謎のイメージに悩まされる人々の姿を描きます。
何かのイメージが頭に浮かんでしまい、それが何かを必死に追求するうちに仕事を失い、妻にも見離されて転落していく男のエピソード…。
これがこの話のメインだったんですかね?ちょっとめんどくさいです…(´・ω・`)



UFOでやってくる友好的な宇宙人…。
その姿が最後に映し出されますが、さすがに2010年代に見ると「未知」ではなく「既知」という感じでした。
宇宙人わーすごいワクワク!という気持ちは湧き起こらず(笑)

それよりもクライマックスで思ったのは、UFOに乗り込む男がどうしてもノリで決めてるように思えてしまって、そんなことばかり気になってました。
しかも、男はそもそもUFOマニアでもなんでもなく、宇宙人を信じてたわけじゃないんですよね。
そんな彼がなぜニコニコしながら宇宙へと旅立って行ってしまったのか、ちょっと解せません…。



現代社会の問題、人間の感情などをSFの手法で描くこともSF映画の面白味だと思います。
しかしこの映画には何の示唆もなく、本当に宇宙人が来たらこんな風に混乱するかもよ、というだけに見えました。

やはり70年代後半に作られたことに意味があって、映像的な凄さにワクワクすべき作品なのかと。
まあたしかに砂漠に現れた巨大船舶には驚きましたが、肝心のUFOや宇宙人には今となって既視感があり、見せ場の部分でノレなかったのが残念です。