天国までの百マイル(2000年、日本)

【監督】
早川喜貴、五十嵐匠
【出演】
時任三郎
八千草薫
大竹しのぶ
羽田美智子
柄本明
村上淳
ブラザー・トム
ベンガル
筧利夫
不破万作
寺島進

感想 (2012年4月29日、TV録画にて鑑賞)

2012年に見た映画のレビューをかなり放置していましたが、ザックリとでも書いていかないと死ぬまで終わりそうにないので、最近のレビューと並行してやっていきます。(がんばりますw)



ベストセラー小説「天国までの百マイル」の映画化作品。
バツイチで借金苦の男が、重い心臓病を治せる医者がいるという病院を目指し、小さなバンに病気の母親を乗せて鴨川までの160キロ(約100マイル)を旅するという物語。

主人公・安男を演じるのは時任三郎。
心臓病を患う母親・きぬ江の役は八千草薫。
主人公を支える愛人でホステスのマリを大竹しのぶ。
その他、羽田美智子、柄本明、村上淳、筧利夫、寺島進などが出演。



自身の会社がバブル崩壊で倒産しお金のない主人公が、母を助けたい一心で病人搬送を自らするという、医療とお金の問題点にもちょっと切り込んだ内容。
ただ、主軸となるのは、母を思う息子の心情ですかね。
死期が迫る母親を小さなバンの後部座席に乗せて旅をする息子……。まあ泣ける絵面です。

母と息子の愛についての映画なんですが、複線として、落ち目の男に何故か惚れてしまうホステスの愛も描かれていました。
最終的にはその愛の深さに主人公が気づく、という形で幕を閉じたと思います。

ただ、個人的に大竹しのぶって母親のイメージのある人なので、ホステスの役ってのがどうしても違和感ありました。
この映画の時点で大竹さん40歳過ぎてるんですよ。
で、演じてる役の年齢の設定もよく分からず、若い子を演じているのか、歳相応のホステスを演じているのか悩みながら見てしまいました。
歳相応……40歳前後のホステスっているの?っていう……。



主人公の安アパートや、平凡な白いバンと対照的に、主人公がたどり着いた病院は、清潔さやモダンさ、温かい光に溢れていて、まさに「天国」と呼ぶに相応しい病院でした。