デアデビル(2003年、アメリカ)

【監督】
マーク・スティーヴン・ジョンソン
【出演】
ベン・アフレック
ジェニファー・ガーナー
マイケル・クラーク・ダンカン
コリン・ファレル
ジョン・ファヴロー
スコット・テラ
エレン・ポンピオ
ジョー・パントリアーノ
リーランド・オーサー
レニー・ロフティン
デイヴィッド・キース

感想(2013年7月4日、DVDにて鑑賞)

バットマン役での映画が決まっているベン・アフレックが、過去に挑戦したヒーロー映画。



幼い頃に事故で視力を失った盲目の弁護士が主人公。
昼間は正義の弁護士として悪を裁く彼は、しかし夜になると紅いレザーに身を包み法で裁けない悪に制裁を加えるダークヒーロー<デアデビル>に。
街を牛耳る帝王キングピンに立ち向かう…。



視力を失った代わりに他の感覚が超発達したという設定のヒーロー。
音の響きで周囲の物体を認識するというコウモリみたいな離れ業を、CGを駆使して表現してます。
土砂降りの中で、雨音で恋人の顔が見えるというのが切なくて良いですね。

肉体も、訓練によって鍛え上げた設定なんですが、役者さんの体術はキレがなくて残念。
主人公と恋に落ちる女性ヒーロー<エレクトラ>の出会いの一悶着は、もっとスピーディに軽快にやってほしかったですね。

昼は弁護士、夜は問答無用で悪をやっつけるダークヒーローてある主人公。
あまりに圧倒的な力に、悪人から悪と罵られ困惑する場面もありますが、正義の意味に悩むヒーローの姿は2010年代の今見たら普通。…というか基本。

むしろ法を扱う弁護士が本職だからこそ、その葛藤は大きいはずなんですが、その後のヒーローがみんな同じ悩みを抱え始めたので目立たなくなってしまった感じですかね?

あと深紅のレザー覆面が最後までカッコいいと思えなかったのも残念です。



主人公にハマれなかった分、悪役のブルズアイの印象がよかったです。
あの変態っぷり、コリン・ファレルは良い仕事しますね(笑)

「ダークナイト」のジョーカーが狂気の権化であるなら、ブルズアイは「コミカルな狂気」といった感じ。
その名のとおりブルズアイ(大当たり)してるキャラでした。