THX-1138(1971年、アメリカ)

【監督】
ジョージ・ルーカス
【出演】
ロバート・デュヴァル
マギー・マコーミー
ドナルド・プレザンス
イアン・ウルフ

感想(2013年7月14日、DVDにて鑑賞)

ジョージ・ルーカスの処女作。
1971年の作品ですが、2004年に新作カットや修正で手を加えられたものです。
なのでCGとか普通にありました。

効率を最重視し、人間が徹底的に管理・監視されている地下世界が舞台です。
人は番号で呼ばれ、危険な仕事をシフト制でこなす毎日。
娯楽は無く、当局から支給される精神安定剤で感情を抑え込むことで平静を保っている社会です。

そんな社会からはみ出してしまったTHX-1138が主人公。
ルームメイトのLUH-3417という女性(感情は無いという前提なので恋人でも夫婦でも無い他人同士の男女が同じ部屋で暮らしています)と恋に落ち、薬の服用を止めたTHXは、ある夜、感情のままにLUHと禁じられている肉体関係をもってしまいます。

反体制分子として当局に拘束されたTHXは、自由を求めて地下都市からの脱出を試みますが…。



「効率」というのが一つのテーマになっています。
どこまでも効率を追求していったその先にあるような未来が皮肉を込めて描かれていました。

逃げ出したTHXを捕まえるためにロボット警官を送り込む当局。
しかし、追走劇にもコストがかかるわけで、当局の司令センターで気にしているのは、どれだけの費用が今かかっているのかということ(笑)
THXという人間の価値と、逮捕にかかる費用を天秤にかけているわけです。

そして、これネタバレしちゃいますが、最後には「費用がかかりすぎる」という理由で、THXの逮捕を諦めます。
反体制分子は逮捕しなければならないという「法の正義」よりも、「費用対効果」が優先される社会…。
究極の効率社会っぽくて面白かったです。



スーパーカーで逃げるクライマックスは普通にかっこよかったですし(2004年の修正部分だと思います)、何よりラストシーンが感動的ですね。
ただディストピアから逃げるだけの話なんですが、とてもインパクトのある終わり方になってます。

何よりも、ジョージ・ルーカスって「スターウォーズ」のイメージしかなかったので、こういうちょっと考えさせられるようなSFを若い時に作ってたというのが驚きでした。