ストレンジャー・ザン・パラダイス
(1984年、アメリカ/西ドイツ)
【監督】ジム・ジャームッシュ
【出演】
ジョン・ルーリー
エスター・バリント
リチャード・エドソン
セシリア・スターク
ダニー・ローゼン
感想(2014年2月20日、DVDにて鑑賞)
ジム・ジャームッシュ監督の長編映画2作目。3つのチャプターからなるモノクロ作品。ウィキペディアによると「不条理・デッドパン(無表情)喜劇」だそうです。
ニューヨークでイカサマ博打などをして食いつないでいるハンガリー出身の男ウィリー。
彼の下に、16歳のいとこのエヴァがブダペストからやってきます。
クリーヴランドに住む伯母の家で暮らす予定のエヴァでしたが、伯母が入院することになったためウィリーが10日間だけ預かることに……。
最初はエヴァのお守りをすることを嫌がっていたウィリーでしたが、やがてエヴァにドレスを贈るほどに好意を持つようになるのでした。
エヴァが去ったあと、イカサマで大儲けしたウィリーと悪友のエディーは、エヴァに会うためにクリーヴランドへと出かけます。
「喜劇」と言ってもクスクス笑えるようなわかりやすいものじゃなく、ウィリーとエヴァの親しくない様子や、楽しい旅行だと思ったら楽しくなかったとか、そういう噛み合わない感じですね。
少なくとも私はこの映画を見て「喜劇」とは感じませんでした。
「不条理」というとトンデモ展開が待ってるみたいですが、特に不条理な展開もなく(笑)
不良の男ウィリーとエディーが妹分エヴァを誘ってフロリダ旅行へと出かける内容。
特に驚くような内容もないですね。
ただ、結末についてだけは、ささやかな驚きとユーモアがあって、そこだけは不条理な面もあるし喜劇です。
全編モノクロなんですが、余計な色彩を排除することでかっこいい映像になってたと思います。
結末までは酷く退屈な映画ではありましたが……。
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