ロボコップ(2014年、アメリカ)

【監督】
ジョゼ・パジーリャ
【出演】
ジョエル・キナマン
ゲイリー・オールドマン
マイケル・キートン
アビー・コーニッシュ
ジャッキー・アール・ヘイリー
マイケル・K・ウィリアムズ
ジェニファー・エール
ジェイ・バルシェル
サミュエル・L・ジャクソン
マリアンヌ・ジャン=バプティスト
エイミー・ガルシア
ジョン・ポール・ラッタン
ミゲル・フェラー
ダグラス・アーバンスキ
ザック・グルニエ

あらすじ

2028年、デトロイト。愛する妻子とともに幸せな生活を送っていた正義感あふれる警官アレックス・マーフィーは、ある夜、爆発に巻き込まれ重傷を負う。生死の境を彷徨う彼を救うためには、サイボーグ手術をして生まれ変わるしかなかった。オムニコープ社の最新ロボット技術によって奇跡的に一命を取り留めたマーフィーは、サイボーグ警官<ロボコップ>として街の凶悪犯罪に立ち向かうが……。

感想(2014年3月17日、109シネマズ富谷にて)

1987年に公開されて人気を博したSFアクション映画「ロボコップ」のリメイク作品です。
オリジナルの「ロボコップ」は子供の頃にチラッと見た記憶があるだけで、ほとんど無知に近い状態で観に行きました。

で、有休を使って平日の映画館に行ったら、なんと私以外にロボコップ観る人いませんでした(笑)
人生初の映画館貸し切り状態(((o(*゚▽゚*)o)))
めちゃくちゃ貴重な体験でしたが、個人的にはあまり喜べない面もあります。
どんだけこの映画注目されてないんだって……ね(;´Д`)

別に天気が悪かったとか、レイトショーで行ったとかじゃないんですよ。
この日、私が行った郊外のシネコンはレディースデーで、だからロビーには女性客やカップルは普通にいるんですよね。
でも、そのロビーのお客がすべて他の映画に流れていったというね……。
メンズデーならロボコップだって人が入っていたにちがいない。

そんなわけで大スクリーンを独り占め。
私一人のために上映される映画、私一人のために動く空調、そして上映後、私一人のために清掃に入るスタッフさん……(あの、全然汚れてませんよ~……)
しかも溜まってたポイント使って「無料」で観ちゃいました。私、基本ポップコーンとか買わない派なので、映画館側としては丸々1回分タダで上映したようなもんでしょうね(笑)

……なんかすいません((((;゚Д゚)))))))

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さて、前フリが長くなってしまいましたが映画本編の感想。

オリジナルの方はほとんど分からないんですが、たぶん随所にオリジナルへのオマージュが見受けられますね。
例えば、最初主人公が銀色の機械の体を与えられてなんだかダサくて断るシーン(笑)
それから、二足歩行のドロイドとかはオリジナルでもたしか出てきましたよね。

逆に明らかにオリジナルから進化した部分は、そのスタイリッシュなフォルム。
そして、ネットワークを使ったスピーディな犯罪捜査でしょうか。
ロボコップは過去の防犯ビデオ映像を全て脳内に記録し、現在の防犯ビデオと常に照合しながら犯罪者を追い詰めます。

それから、物語の背景として、軍事ロボットを世界中に輸出するようになったアメリカが、国内へのロボット導入は未だに認められていないという下敷きがあって、それがロボコップ誕生の秘密に関わってきます。
米国内へのロボット導入を進めたい者たちと、反対する者たち、その思惑に利用される面もあるわけですね。
むしろ今作はそういう、主人公を取り巻く人間たちの思惑が濃厚に描かれていて、主人公自身はそんなにクローズアップされてないというか、そんな感じもしましたね。

なんとかして米国へのロボット導入をクリアして市場を開拓したいオムニコープ社長は、大怪我を負って瀕死の重体である主人公マーフィーを利用することを考え出します。
ロボットを信用できない人たちへの説得の手段として、人とマシンの融合を画策するんですね。
マシンの優秀さと、人の心を併せ持つロボコップ。しかし、それは活躍と同時に悲劇でもあるわけです。

変わり果てた夫をそれでも支えようとする妻は米国人の鑑といった感じですかね。
アメリカには障害を隠さずにむしろ個性と捉える向きがあるらしいです。
五体不満足になったマーフィーが孤独にならずに済んだのは、そういう国民性もあったのかもしれません。
私なんかはいつマーフィーがもっとどん底に落ちるのかと期待半分で待っていたんですが、そういう心の醜さまでは描かれませんでした。

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かっこいいシーンはかっこいいし、悲しい所は悲しいんですが、昨今のバットマン、スーパーマンやスパイダーマンほど深刻に描かれてはいないのかな、と思いました。
オムニコープ社長(マイケル・キートン)と博士(ゲイリー・オールドマン)の問答で何故かニヤニヤしたりしましたし、サミュエル・L・ジャクソン演じるTV司会者も強烈なインパクトがありました。
シリアスな部分はあるけど、気楽に見るべきユーモラスな作品かもしれません。

リメイクとかリブートとか言われると妙に身構えてしまう部分もありますけどね。
でも主演のジョエル・キナマンとか、妻役のアビー・コーニッシュとか、そんなに有名じゃないじゃないですか。監督もブラジル出身の新鋭だし、本当に気楽にかまえて全然OKですね。
サミュエル・L・ジャクソンに至ってはフザケてますし(笑)

逆に、主演とかがパッとしないせいで、平日に行ったら貸し切り状態だったのかな~なんて思いました。
まあ見せ場のシーンでは顔隠れてるわけですし、大スターは出てくれないですよね(´・ω・`)
むしろ博士役のゲイリー・オールドマンの映画だったような気さえします……。