ファイヤーウォール(2006年、アメリカ)

【監督】
リチャード・ロンクレイン
【出演】
ハリソン・フォード
ポール・ベタニー
ヴァージニア・マドセン
メアリー・リン・ライスカブ
ロバート・パトリック
ロバート・フォスター
アラン・アーキン

感想(2014年3月15日、TV録画にて鑑賞)

ハリソン・フォード主演のサスペンス。

大手銀行のコンピューターセキュリティの責任者である主人公ジャック・スタンフィールド。
ある日商談に現れた男コックスと知り合いますが、実はコックスは強盗団のリーダーでした。
家族を人質に取られたジャックは、セキュリティを破ろうとするコックスの計画に協力させられますが…。



平凡ながら普通に楽しめる作品。
銃で脅し袋に金を詰めさせる銀行強盗ではなく、銀行のコンピューターに侵入して顧客の預金を送金しようというハイテクな銀行強盗。
厳密に言えば強盗とは違うのかもしれないですね。

家族を人質に取られ嫌々協力させられる主人公をハリソン・フォードが演じているんですが、どう見てもコンピューターに弱そうな気がしたのは私だけでしょうか。
アクション俳優のイメージがあるんですよね…。それから年齢的な面でも…(^^;;
悪役を演じたポール・ペタニーは腹立つくらい適役でした。

悪人に監視されながらセキュリティ破りをする主人公ですが、途中、主人公の怪しい行動に気づいた者と社内で追いかけっこになるんですね。
追いかけっこといってもフロアで走り回るわけじゃなくて、主人公のアクセス記録を検索して端末を操作した場所へ駆けつける、というもの。
現場に行くと一足早く主人公はその場を立ち去っていて、またコンピューターで主人公のアクセスを辿るという繰り返し。
これがなかなかハラハラしました。

難を挙げれば、知能犯であるはずのコックスが、主人公の息子のアレルギーのことまで事前に調べていたのに、肝心の送金に必要なサーバーやら端末やらの引越し作業の件は知らなかったというのが、なんだか情けなくて笑えました。
まあその手抜かりのおかげで、主人公が別の送金方法を考えるという面白味が出てくるんですが、この辺りから悪役が頭悪くなってくる感じです。

あと、結局最後は肉弾戦で解決しちゃうといういつもの展開も、平凡なハリウッド映画のお約束って感じでしたね。