裸でごめんなさい(1956年、フランス)

【監督】
マルク・アレグレ
【出演】
ブリジット・バルドー
ダニエル・ジェラン
ロベール・イルシュ
ナディーヌ・タリエ
ジャック・デュメニル
ダリー・コール

感想(2014年3月30日、TV録画にて鑑賞)

1956年のフランス映画。
ブリジット・バルドー主演のお色気コメディ(死語?)って感じです。



作家志望の良家の娘アグネスは匿名でセクシー小説を書き話題になりますが、父のデュモン将軍は娘の才能を認めようとしませんでした。
怒ったアグネスは、家を出て独りパリへ向かいます。
パリにはアグネスと同じように画家を志し家を出ていった兄のアトリエがあり、アグネスはそこへ転がり込むつもりでした。

列車の中で女たらしの新聞記者ダニエルやロジェと仲良くなったアグネスは、兄のアトリエだという豪邸に忍び込みます。
兄が留守の間のお金を工面するために本棚から一冊の本を抜き取り古本屋に売ると、なんと18万フランという大金で売れてしまいます。
アグネスはそのお金でドレスを買い、世話になったダニエルたちにお金を渡したのですが、やがて兄が戻ると大騒ぎ。
兄のアトリエというのは嘘で、アグネスはバルザック博物館に寝泊まりし、あろうことか大切な蔵書を売り払ってしまったのです。

本を取り戻すためには大金を工面しないといけない…。
困ったアグネスは、賞金20万フランの素人限定ストリップ・コンテストにマスクで顔を隠して出場するのですが…。



半世紀経った今も通用する、勘違いから始まるコメディです。
普通なら博物館(著名な作家の記念館のようなもの)を兄の家と勘違いするはずもないのに、兄がパリで画家として成功してると知らされていたこともあって、勘違いしてしまいます。

で、大金が必要になった主人公はストリップ・コンテストで優勝しようとするのですが、このヒロイン、父が将軍というご令嬢なんですね。
父が知ったら卒倒するような方法を選んでしまう…。
これは後々うまく効いてくるんですけど…。

とにかく、今見ても充分楽しめる喜劇でした。
惜しむらくは、ブリジット・バルドー自身のヌードがないことですが、ヌードを期待しちゃうくらい魅力的だったのは間違いないです。