X-MEN:ファースト・ジェネレーション
(2011年、アメリカ)

【監督】
マシュー・ヴォーン
【出演】
ジェームズ・マカヴォイ
マイケル・ファスベンダー
ローズ・バーン
ケヴィン・ベーコン
ジャニュアリー・ジョーンズ
オリヴァー・プラット
ジェニファー・ローレンス
ニコラス・ホルト
ゾーイ・クラヴィッツ
ルーカス・ティル
ジェイソン・フレミング
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ
エディ・ガテギ
アレックス・ゴンサレス

感想(2014年5月25日、TV録画にて鑑賞)

大人気アメコミ映画X-MENシリーズの5作目で、初期3部作の前日譚にあたる内容。



チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーXは強力なテレパシー能力を持つミュータント。
CIAの極秘機関<ディビジョンX>に招かれたチャールズは、そこで様々な能力を持つミュータントたちと出会います。

そんな時に出会ったエリック・レーンシャー/マグニートーはあらゆる金属を磁力によって操る能力を持っていました。
2人は、人類と共存すべきか戦うべきか異なる信念を持ちながらも、次第に友情を深めていきます。

しかし、元ナチスの科学者で、エリックの母親を殺した張本人であるセバスチャン・ショウが、ミュータント集団を率いて恐ろしい計画を実行に移します。
ショウを止めるために出動するチャールズたちでしたが、それはプロフェッサーXとマグニートーの決別の始まりでもありました…。



X-MEN誕生の秘密、プロフェッサーXとマグニートーの過去の因縁、チャールズが車椅子になった理由、ビースト誕生の秘密、ミスティークがマグニートー陣営についた理由などなど…。
今までのX-MENシリーズで語られなかったことがこの前日譚で一気に明かされた感じですね。

映画としてはそんなに面白いとは思えないんですが、それでも「ほう、ほう…」と唸りながら見たのは、そういった設定が色々と明かされたからですかね。
ビーストがどう誕生したかなんて、今まで気にしたこともないんですが、ああいうドラマがあって生まれたとなると、思わず「ほう…♪」なんです(笑)

「映画としてそんなに面白いとは思えない」と書いたのは、X-MENってやっぱりアクション映画のジャンルだと思うんです。
しかしこの作品では主人公チャールズはテレパシー能力の達人、親友でライバルとなるエリックはサイコキネシスの達人ということで、要するに「肉体派」ではないんですよね。

そういう意味で映画として、主人公が肉体を酷使して闘うという描写が少なかったので、迫力に欠ける部分もあるのではないかと…。
肉体派のミュータントも出てきますがそれらは脇役で、主人公2人は顔だけ苦しそうな演技が多かったなあと…。
そもそも初期3部作がウルヴァリンを主人公格にして始まったのも、ヒーローとして分かりやすい面白さがあったからで、当然それを見た私にとってはX-MENのイメージは「ミュータントバトル」なんですよね。

まあ、もちろん今作はそういうスタンスで作られた映画ではなく、チャールズとエリックの友情とその決裂に主軸を置いたドラマなんですが…。
逆に主人公が戦闘タイプでなくても面白いヒーロー映画は作れるという良い手本になってますかね?(笑)