MONSTERZ(2014年、日本)

【監督】
中田秀夫
【出演】
藤原竜也
山田孝之
石原さとみ
田口トモロヲ
落合モトキ
太賀
三浦誠己
藤井美菜
松重豊
木村多江

感想(2014年6月14日、チネ・ラヴィータにて鑑賞)

2010年の韓国映画「超能力者」を原案にした中田秀夫監督によるアクション・スリラー。
最初は観る気満々でしたが、公開直後のツイッターでの評判が酷くて酷くて、いつの間にか「ネタ映画」として友達を巻き込んで観に行きました。



視界に映るすべての人間を操ることができる超能力を持った<男>は、その存在を世間に知られぬまま自由に生きていた。
しかし、そんな男の前に、初めて自身の超能力の及ばない人物・田中終一が現れる。
動揺した男は、自分の世界を守るために終一を抹殺しようとするが……。



眼差しで人間を操る能力を持った男と、その能力をもってしても唯一操れない男。
演じるは、藤原竜也と山田孝之という、共に実力派として知られる俳優。
(そしてそこに最近CMで好感度バク上げ中の石原さとみとくれば、ネタとか抜きで観るしかない!と思ったんです……)

果たしてどんな知能戦が繰り広げられるのかと思いきや、ファーストコンタクトからラストバトルまで常に、肉・弾・戦!!……でした。
周囲の人を自在に操って自分の軍団にしてしまう<男>を、唯一操られないというアドバンテージを持った終一がどのように知恵を絞ってやり込めるか……そんなエピソードはまったくなく(笑)
とにかく藤原竜也と山田孝之が揉み合い、エキストラと押しくらまんじゅう始める映画です。

しかも、そんな同じ展開を繰り返し過ぎなんですよね。
藤原竜也はシャキーン!ってやり過ぎだし、山田孝之は平然と復活しすぎ。
個々の演技は悪くないので騙されそうになるけど、盛り上がってる風に見えても前のシーンとやってること同じで「意外な展開」がないんですよね。
物語の転換点もないまま時間切れという感じ。

あと、やっぱり随所にツッコミどころがあって、それもやはりマイナス点。
超能力を活かしきれない藤原竜也、アドバンテージを活かしきれない山田孝之。
後者はまだ仕方ないとしても前者はもう少し頭使お?10年も20年もその能力を使ってきたのだからもっと効率的に運用できるでしょ?と……。

それからそもそも山田孝之に「不死身」なんていう設定必要だったのか……。
山田孝之に片思いするゲイの友達なんて必要だったのか……。
女刑事に文化人類学者なんて肩書は必要だったのか……。
「動くな、手を挙げろ!」と銃を構えた刑事たちが次の瞬間、早速シャキーン!で操られてるのとか、もうギャグにしか見えない(笑)

監督の中田秀夫は「リング」や「L change the WorLd」を撮った人物で、「見せ方」は分かってる人だと思うんですよね。
実際、恐怖描写とかはなかなかに趣味悪かったですし、ひとつひとつのシーンもそれなりに盛り上がってはいるんですよ。

ただ、脚本がどうにもダメで、似たような展開ばかりダラダラ続くのはけっこう苦笑でしたね。
そして、真面目にやってるシーンなのに何故か笑いがこみ上げてくる……この感じ(笑)
しかし、これが今年のワースト映画です!と言うほどのネタ映画でもなかったんで本当ビミョーです。