ニード・フォー・スピード(2014年、アメリカ)

【監督】
スコット・ワウ
【出演】
アーロン・ポール
ドミニク・クーパー
イモージェン・プーツ
マイケル・キートン
ラモン・ロドリゲス
スコット・メスカディ
ラミ・マレック
ハリソン・ギルバートソン
ダコタ・ジョンソン
スティービー・レイ・ダリモア

感想(2014年6月20日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

「ニード・フォー・スピード」というレーシングゲームの人気シリーズがあるそうです。(EA、エレクトロニック・アーツという洋ゲー大手の作品ですが私は遊んだことありません)
そのレーシングゲームを実写映画化した作品です。



自動車工場を営み、自身も凄腕のドライバーであるトビーは、ある時ライバルで富豪のディーノとのレースに応じ、それに参戦した弟分のピートを事故で死なせてしまう。
事故の原因となったディーノは現場から逃走し、トビーは事故の責任を負わされ投獄されてしまうのだった。

仮釈放で刑務所を出たトビーは、無実の証明とディーノへの復讐を果たすため、全米最大のストリート・レース「デレオン」への参加を決意する。
リミットは45時間。調達したシェルビー・マスタングに乗り、開催地サンフランシスコへ向けて仲間と共に大陸横断の旅に出るが…。



高級車によるストリート・レース(違法な公道レース)を描いたカーアクション映画。
「ワイルド・スピード」の二番煎じ感は否めないけど、この作品ならではの部分が顕著で、住み分けはしっかりできていたと思います。

例を挙げるなら、
・超高級なスーパーカーが横転しまくる
・レース映画+ロードムービー
・立ってるより車に乗ってる時間のが長い(気分調べ)

超高級なスポーツカーが色々登場するのが一つ目の見所。
私は車に疎いんですが、そんな私でも知ってるランボルギーニだのマクラーレンだのが普通に登場し、普通じゃない速度で普通の道を走ります(笑)
しかも事故の瞬間もしっかり撮ってますから、お金どれくらいかかってるの?と思わずにいられません。

二つ目の特徴は、レース映画とロードムービーを掛け合わせたような構成ということ。
物語の半分は、「デレオン」開催地へ向けて車で移動するというシークェンスになっていて、助手席に座るのは車を貸してくれたディーラーの秘書でジュリアという美人。
主人公トビーとジュリアが旅の中で次第に心を通わせていく、という展開になっていて、この辺はロードムービーっぽいかな…と。

そんなわけで、レース以外でも車に乗ってるため映画内での運転時間がけっこう長いんじゃないか、というのが三つ目の特徴。
警察に追われたり、賞金稼ぎに狙われたりするんですけど、基本カーチェイス。トビーとジュリアのドラマも運転中。
給油すら走りながらやってますからこの映画(笑)
「ずっと乗ってるイメージ」では間違いなくワイスピに勝ってると思います。(それ何の勝負だ…)



そしていざレースとなると速さと破壊が目まぐるしいですし、けっこう爽快だったかもしれません。
エンジン音がヴォーンじゃなくてキュゥーン。

主演のアーロン・ポールはあまり好きな顔ではなかったですが、個性的な脇役が1人いたのは良かったですねー。
彼のサプライズが物語のいいスパイスになってました。
あと仲間のために一流企業辞めたヤツいましたけど、その後の展開で特に見せ場がなかったのがジワジワきますね。