スピード・レーサー(2008年、アメリカ)
【監督】ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
【出演】
エミール・ハーシュ
クリスティーナ・リッチ
ジョン・グッドマン
スーザン・サランドン
マシュー・フォックス
ロジャー・アラム
ポーリー・リット
ベンノ・フュルマン
真田広之
Rain
リチャード・ラウンドトゥリー
キック・ガリー
感想(2014年6月24日、DVDにて鑑賞)
「マトリックス」の監督ウォシャウスキー兄弟が日本のアニメ「マッハGoGoGo」を実写化したレース・ムービー。世間の評価は低いようですが私は好きですね。
レーシングカーの設計技師である父と、天才レーサーの兄を持つ少年スピード。
しかし、スピードが幼い頃、兄はレース中に事故死してしまっていた。
兄の後を追ってレーサーになったスピードは、今や新進気鋭のレーサーとして注目される存在になっていた。
そんなスピードの技術に目をつけた大企業の社長ローヤルトンは、スピードに契約レーサーになるよう誘いをかけてくる。
しかし、スピードはそのオファーを断った。
激怒したローヤルトンはレース業界の驚くべき内幕を暴露する……。
ウォシャウスキー兄弟が作るアニメチックな極彩の映像世界。
「実写化」と言っても人間以外全部CGみたいな感じなので、実写映画の中ではかなりアニメっぽい雰囲気(笑)
天才てれびくんのスタジオの光景にちょっと似てるかも。
ハッキリ言って目が疲れるくらいの描き込まれようなんですよ。
そこへきて、まったく妥協のないスピード感なわけで、正直何が起こってるのか分からないということにもなりかねないシーンの連続です。
さらに冒頭からレースシーンがあるんですが、現在のスピードのレース、過去の兄のレース、スピードの幼少期とかいろいろフラッシュバックさせて説明するんです。
過去と現在の行ったり来たりがひとつのレースにリンクするんですが、それがもうとても刺激的で。
この冒頭の編集・演出でかなり心掴まれた感じはします。
(で、この別の時間の出来事を刻んでひとつのシーンに並べ替えちゃうという試みは、「クラウド アトラス」でやってるのと同じですよね、たぶん)
ストーリーは割りと単純な方でしょうか?
レース業界の不正に気づいたスピードがそれを暴くために危険なレースに参加するという展開。
複線として、死んだはずの兄の姿を追い求める弟、という描写もあります。
スピードのガールフレンドを含めたファミリーが活躍する物語で、敵が大会社の悪徳社長ということで、資本主義とかグローバル主義に対する批判も少し込められているのかも。
脇役で起用された韓国人俳優が、日本人役の設定をムリヤリ韓国人に変更したりとムチャをなさったため、日本ではその俳優が叩かれる形で評価を低くする向きもあるのだと思います。
アメリカでヒットしなかったのは別の要因だと思いますが。
ただ、エンディングでは原作アニメの主題歌をリミックスした曲が流れるなど、監督らの原作愛は感じられる作品です。
やっぱりアニメ原作の映画は、エンドロールでアニメ主題歌を流すべきだよなー、それをなんで聖闘士星矢はYOSHIKIなんだよ…と、改めて思いました(´・ω・`)
ただ、エンディングでは原作アニメの主題歌をリミックスした曲が流れるなど、監督らの原作愛は感じられる作品です。
やっぱりアニメ原作の映画は、エンドロールでアニメ主題歌を流すべきだよなー、それをなんで聖闘士星矢はYOSHIKIなんだよ…と、改めて思いました(´・ω・`)
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