思い出のマーニー(2014年、日本)

【監督】
米林宏昌
【声の出演】
高月彩良
有村架純
松嶋菜々子
寺島進
根岸季衣
森山良子
吉行和子
黒木瞳
森崎博之
安田顕
戸次重幸
大泉洋
音尾琢真
【アニメーション製作】
スタジオジブリ

感想(2014年7月19日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

またスタジオジブリの夏がやってきましたね。
今年は「借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌監督が手がけるハートウォーミングな作品です。



札幌に暮らす少女・杏奈は、ぜん息の療養のため、夏の間だけ田舎の海辺の村に暮らす親戚の家で生活することになる。
しかし、内気な性格の杏奈は、同世代の子供たちともうまくなじむことができない。

そんなある日、「湿っ地屋敷」と呼ばれる古い洋風の屋敷で、杏奈は金髪の不思議な少女マーニーと出会う。
二人は意気投合し、お互いに秘密の友達を得た喜びに浸るが…。
杏奈のひと夏の不思議な経験が始まる。



なんだか収益が赤字だとかいう話も小耳に挟みましたが、腐ってもジブリ(いや腐ってねえよw)、作品自体のクオリティは高かったです。
…すいません、作品のクオリティが~とか言って。
要するに、感動までは至らなかった作品です。

「アリエッティ」の時と同じでカタルシスが弱いと思いました。
心にグッとくるものがなく、鳥肌の立つような描写もなく、ただ淡々と鑑賞してしまいました。

でもハマる人には号泣できる作品らしいので、きっと私にはもう少女の気持ちなんて理解できないということなんですよ(´・ω・`)
私には、ひと夏の経験を通して成長する主人公…というよくあるパターンに嵌ってしまった平凡なアニメ作品に思えました。
むしろこれ実写でやったら良かったんじゃないかとさえ思ってる私がいます…。

ミステリー的な面白味としては、洋館の謎がまあ不思議で興味持続しますね。
さらに、金髪のお人形が結果的にミスリードを誘ってるとか、なかなかニクい演出もあります。
でも、結局は少女が成長する物語であり、その成長の様子が描写不足に感じて物足りなかったです。
何故、杏奈は最初と最後でああも違うのか、なぜ杏奈とマーニーはお互いに大好きなのか、その理由は何だったのか私には説明できません。

それから、あの現象はなんだったのか…ということも、作品内で明確にされておらずよくわからなかった。
いや結末も謎も分かったんですが、じゃああの現象は何故起きたの?何だったの?っていうのは雰囲気で流されてしまう。
ものすごく不思議なことが起こっていたのに、それ自体は至極当然のものとして主人公は受け入れていくんです。
これは謎でした。今も謎です。

一方で、杏奈とマーニーの動作の美しさが素晴らしく、美少女好き?の米林監督の手腕がいかんなく発揮されていたと思います。
特にマーニーは、ジブリープリンセス(?)の筆頭格になれます、マジで。
京アニ見て育った世代にも受け入れられそうな萌えもありますし。

ただ、頬を赤らめるのは演出として軽いと思います。
それはTVアニメでやるべきことで、劇場用アニメでやると安直になってしまう気がしました。