グランド・ブダペスト・ホテル
(2013年、イギリス/ドイツ)

【監督】
ウェス・アンダーソン
【出演】
レイフ・ファインズ
F・マーレイ・エイブラハム
マチュー・アマルリック
エイドリアン・ブロディ
ウィレム・デフォー
ジェフ・ゴールドブラム
ハーベイ・カイテル
ジュード・ロウ
ビル・マーレイ
エドワード・ノートン
シアーシャ・ローナン
ジェイソン・シュワルツマン
レア・セドゥー
ティルダ・スウィントン
トム・ウィルキンソン
オーウェン・ウィルソン
トニー・レボロリ

感想(2014年7月28日、フォーラム仙台にて鑑賞)

映画ファンの間では評価高いみたいですが、正直私には何がそこまで良いのか分からなかった作品。
もしかしてだけど~、もしかしてだけど~、俺って映画ファンとは言えないんじゃないの~♪(どぶろっく)



ある著作を残した有名な作家。彼が残した物語は彼が若いころに聞いた話が元になっていた。
1960年代のある日、グランド・ブダペスト・ホテルという静かなホテルを訪れた若き作家は、そのホテルのオーナーである資産家ムスタファとディナーを共にする。
ムスタファは、グランド・ブダペスト・ホテルがまだ栄華を誇っていた1930年代の思い出話を始める。

1930年代、少年だったゼロ・ムスタファはベルボーイとしてグランド・ブダペスト・ホテルで働いていた。
ホテルにはグスタヴという名コンシェルジュがいて、究極のおもてなしを信条としていた。
それは時に常連客のベッドの上にまで及んだが、ある日、グスタヴを慕う常連客の一人マダム・Dが何者かに殺されたことで遺産争いに巻き込まれてしまう。
命を狙われたグスタヴとゼロは、マダム・Dが遺した高価な絵を持ってヨーロッパ中を飛び回るのだが……。



ウェス・アンダーソン監督作品って見たことないので、そんな無知な映画ファン初級者の感想と思ってください。
監督のヨーロッパ趣味全開で、可愛い色彩のホテルや小道具がたくさん出てくる絵本を開いたような映像が楽しめる映画です。

ストーリーの方は、グスタヴとゼロのコンビが、殺し屋に追われながら奇想天外な大冒険しちゃったりしなかったり…。
演技や演出の方もどこか芝居がかっているというか、そんな所がファンタジー性を醸し出しているというか…。

ただ、個人的には、物語で楽しめなかったのが残念。
いやドタバタ劇なので観てる間はそれなりに笑ったり楽しめましたが、特にグッとくるものもなく、観終わった後の余韻もなく…。
似たような色彩の映画で「タイピスト!」という映画がお気に入りなんですが、あれは色彩どうのよりもスポ根ラブコメというストーリーに惹かれたんだな、と再確認しました。

うん、私はストーリーが気に食わない(というかなんか気になる/腑に落ちない)とダメみたいです。
そんな私がグランド・ブダペスト・ホテルで気になったのが、4つも描かれた時間軸の多さ。

(1)著名な作家が既に死んでる現代
(2)執筆秘話を語り出す生前の作家
(3)ある人から本のネタを聞き出す若かりし頃の作家
(4)ある人が少年の頃体験した出来事

…ってやたら違う時代を描いてて、しかも(1)(2)は尺も数秒~1分くらいと短く、ほとんど何も語らず不要に思えるんですよね。

お話を語る上で必要な部分は、ジュード・ロウ演じる若き日の作家がゼロ・ムスタファとホテルで出会う(3)と、ムスタファが若い頃ベルボーイをやっていた時の珍騒動が語られる(4)です。
しかし、導入部では現代から段階的に過去に遡る((1)→(2)→(3)→(4))という手法をとってます。

そして最終的には段階的に現代に戻ってくる((4)→(3)→(2)→(1))という演出で幕を閉じる…。
しかしここでも(2)と(1)の扱いはほんの少しなんです。
これはどういうことか…なんつってもよく分からないんですけどね(笑)
ここがこの映画で引っかかったポイントです。

この疑問をツイッターで呟いてみたところ、優しいフォロワーさんから「過去の物語が現代にも繋がってるということの暗示では?」というご指摘をいただきました。
ただ、そう言ってもらってもまだ腑に落ちなかったりします(^^;;
舞台となるズブロフカ共和国は架空の国であるし、グランド・ブダペスト・ホテル(3)(4)も、作家(2)(3)も、その作家の胸像と少女が読む本(1)も、すべて架空の存在なんですよね。
実話ベースの部分が一つもないのに、現代との繋がりを意識させる必要はあったのか…。
なんだかよく分からない文句になっていてすみません…。こうなってくると最早イチャモンに近い´д` ;

まあ、ウェス・アンダーソン監督の映画は初めてでしたし、今後、この監督の映画の良さを理解できるかもしれません。
可愛いシアーシャ・ローナンを確認できたのも収穫でしたし(*´ ω `* )




あと、鑑賞後もこのポスター見るだけでけっこう楽しめちゃったりするんですよね。
あっ、あの人インデペンデンスデイのあの人だったんだ!みたいな(笑)
それからレア・セドゥに気付いた人どれだけいるんだっていう…(笑)

レトロポップでいて、毒もある世界観です。
女性にはオススメできるかもしれません。

ただ、これだけは言わせてください。
「グランド・ブダペスト・ホテルを舞台にした~」って言うけど、ホテルはそんなに舞台じゃない!(笑)