PSYCHO-PASS サイコパス 2
第1話「正義の天秤<299/300>」
感想
夏の間に放送された第1期新編集版に続いて始まった第2期「PSYCHO-PASS 2」。期待を裏切らない内容であることを第1話を見て確信しました。
今期はこの作品を毎話レビューしていこうと思います。
今回は、シビュラシステムに管理される社会に反抗する者が爆破テロを起こしたという内容。
早速、朱や宜野座たちが捜査に急行しますが、第2期なので細かい説明は一切なし!
完全に1期をみんな見てるという前提で語ってますね(笑)まあ、直前まで新編集版流れてたから問題はありません。
1期の1話と同じく短い時間で、物語の基本的な構造を解説してしまう手腕は今回も見事で、たった24分そこらの間にドミネーターの3つのモード、パラライザー、エリミネーター、デコンポーザーをすべて披露してしまうというサービスっぷり。
第1話から飛ばしてますよ、今期も。
メインの展開としては、犯罪係数の下降傾向を察知した朱が、ノン・リーサルの範囲である「299」になるように、犯人を説得するというのが、ひとつ今期の目安になるんでしょうね。
「システムは完全じゃないかもしれない。だからこそその中で生きる人間が正しくあろうとすることがだいじ」これは犯人に対してだけではなく、殺さなくて済む人間は殺さないという朱の行動を裏付けるものですよね。
1期の1話からエリミネーターで撃つことをためらっていた朱ですが、その頃とは違って単に優しさや甘さから即時量刑を拒んでいるのではない、ということも分かります。
たぶん、完全にオーバー300して戻る気配なければ、冷徹に処置していたと思うし、そういう強さを1期で手に入れてますよね朱ちゃんは。
1期冒頭の狡噛やギノとは別のたくましさや冷徹さを持ってるなーという感じ。
正直、女性監視官しかいない一係・二係に不安もあったんですけど、朱ちゃん見てたらかっこよすぎて不安吹き飛びました。
もう、朱ちゃんじゃないんだ、朱さんだ…。
その朱さんの真意を図り兼ねて生意気なツッコミばかりになっているのが、新しい監視官の霜月美佳。
1期の桜霜学園の事件で友人を失い、最終回で刑事課一係に配属されてきたあの子ですね。
新しいと言っても、もう1年も朱と共に監視官やってるらしいですが。
どうやら、朱の行動に反抗し、職場内で対立することになる関係のようで。
「あなたは、間違っています」なんて決定的な言葉も出てきちゃいましたよ、まだ1話なのに!(笑)
二係監視官の青柳さんも、どちらかというと監視官としての常識的な立場を取る人物で、丸くなったギノの代わりに朱に対するストッパー的な役割になるのかもしれませんね。
霜月の方はもっとこじらせそう。…というか、こじらせてくれないと面白くならないはずなんで(笑)
で、丸くなったギノ…と書きましたが、あの冷酷無知(誤字ではない)な宜野座さん、朱の行動の真意を考え、見守ることができる人物に成長を遂げていました。
潜在犯落ちしたことで、ルールに束縛されることがなくなったのかな。割と自由にやってらした。同僚にドミネーター向けたり(笑)
「官僚」という枷が外れて、男を上げた宜野座さんステキです。
六合塚は相変わらずよくわからない子だけど、1期終盤で「あなたになら命を預けられる」と朱に告っていたので、今期も頼もしい仲間となるでしょう。
ただそれって、逆に言えばあんまり目立たないってことかもしれないんですけどね…。
新しく入った執行官が2人。
真面目そうな東金朔夜は、朱の犯人説得の際に自ら説得に加わるなどして、かなり印象深いですね。
元セラピストという経歴からなのか、別の思惑があるのか、気になります。
元セラピストなのに潜在犯落ちを防げなかったわけですから、内心は相当ドロドロしてるはずですよ。
そして、もっとも気になるのが、最後に現れた鹿矛囲桐斗。
犯罪係数を読み取れないどころか、シビュラに人間として認識されないという謎の男です。
そして「WC?」が表すものとは?
What's Color? ではないよね…。
とにかく朱さんのかっこよさに、パラライザー撃たれたみたく痺れまくりでした。
- カテゴリ カテゴリ:
- 2014年度アニメ