ブラザーズ・グリム(2005年、アメリカ/チェコ)

【監督】
テリー・ギリアム
【出演】
マット・デイモン
ヒース・レジャー
モニカ・ベルッチ
ジョナサン・プライス
レナ・ヘディ
ピーター・ストーメア
マッケンジー・クルック
リチャード・ライディングス

感想(2014年10月4日、TV録画にて鑑賞)

19世紀、ウィルとジェイクのグリム兄弟は、各地を巡って魔物退治をして生計を立てていた。
しかしある時、フランス占領下のドイツに立ち寄った際に、フランスの将軍ドゥラトンブの部下カヴァルディに、ペテン師として逮捕されてしまう。

ドゥラトンブ将軍はグリム兄弟を見逃す代わりに、ある森で起こっている不可解な連続少女失踪事件のトリックを暴き、解決することを要求してくる。
兄弟たちは仕方なく要求を受け入れ、監視役のカヴァルディと共に不思議な森へと向かうが……。



奇才テリー・ギリアムがグリム童話を斬新にアレンジしたファンタジー映画。
主役のグリム兄弟役にはマット・デイモンとヒース・レジャー。
最初、彼らが出てることを知らなくて、「この人マット・デイモンみたいな顔してるな~」と思いながら見てました。まさか本人だったとは!!!!(笑)

ストーリーは割と一本道で無難な感じですが、至る所にグリム童話や他のおとぎ話のネタが散りばめられています。
私でも分かったのは、赤いずきんやヘンゼルとグレーテル(そのものズバリが登場します)、リンゴを与えようとする老婆(白雪姫)、序盤でジェイクが大切な財産を豆と交換してしまうのはジャックと豆の木だし、入り口が無くて窓があるだけの塔はラプンツェルを思い出させました。

ただし、そういった要素はあくまで借りてきただけに過ぎず、例えばジェイクの豆はその後巨大に成長もしなければ、何かの役に立つわけでもない。
あくまで名前だけ登場させてみましたー、みたいな感じなんであまり深い意味は与えられてないんですよね。
まあ、豆に関してはグリム兄弟にとっての忌むべき過去ということで、兄が弟を罵るときに使われてましたけど(笑)

そんなわけで、グリム童話をリミックスしたというよりはサンプリングした……に近い感じ。
あと、ファンタジーではありますが、テリー・ギリアム監督の世界観というか、どことなく奇妙で暗いイメージがあります。