シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
(2011年、アメリカ)

【監督】
ガイ・リッチー
【出演】
ロバート・ダウニー・Jr
ジュード・ロウ
ノオミ・ラパス
ジャレッド・ハリス
レイチェル・マクアダムス
スティーヴン・フライ
エディ・マーサン
ケリー・ライリー
ポール・アンダーソン
ジェラルディン・ジェームズ
ティエリー・ヌーヴィック
ヴォルフ・カーラー
ローレンス・ポッサ

感想(2014年11月14日、地上波にて鑑賞)

ロンドン各地で頻発する爆破事件を捜査するシャーロック・ホームズは、アイリーン・アドラーが何者かの指示で競売会場に爆弾を届けにいくところへ現れる。
ホームズの機転で被害は最小限で済んだが、爆弾の届け先ホフマンスタール医師は、何者かに心臓発作を装って暗殺されてしまう。

久しぶりにベーカー街221Bを訪れたワトソンを待っていたのは、モリアーティ教授がすべての黒幕だとするホームズの熱弁だった。
ワトソンの結婚前夜を祝うためにクラブに出かけた2人は、そこでジプシーの占い師シムザと出会う。
シムザはホフマンスタールが持っていた手紙の宛先だったが、事件の手がかりを知ったことでモリアーティの手先に命を狙われることに……。



ガイ・リッチー監督による新しいシャーロック・ホームズ像、第2弾。
すでに1作目の記憶は忘却の彼方ですが、1作目よりもさらにアクションえんたーていんめんと!していることは間違いないですね。

ホームズの推理力も、半分くらいは殴り合いの「読み」として描かれますし、何より宿敵モリアーティ教授とも殴り合う。
原作は知らないんですけど、「探偵」というよりはハチャメチャ工作員って感じがしなくもないです。

まあ、そのメチャクチャな人物像がロバート・ダウニーJr.によく合っていたと思います。
遠慮なしに娯楽に振り切っているので、熱烈なシャーロキアン以外は楽しめるでしょうね。

それに、ガイ・リッチー監督って割とこういう作風だと思うんですよ。
まあ、このシリーズの他には「スナッチ」と「スウェプト・アウェイ」しか見たことないんですが、どちらも殴ったり蹴ったり、どちらかと言えば下品でなおかつパワーがある作品。

この監督がシャーロック・ホームズを映画化すれば当然こうなるだろうというのはちゃんと見られたわけで、そういう意味では満足ですよね。
でも一方で、じゃあなぜこの監督だったのかっていう謎は残るんですけど…。

小ネタも爆笑ネタもどちらも効いてるし、ヘタなアクション映画よりも飽きさせない工夫がされてますし、ラストが小気味好いですし、良い娯楽映画だと思いました。
ただ、レイチェル・マクアダムス演じるアイリーン・アドラーがあっさり退場したのが残念といえば残念ですけどね。