インソムニア
鬼束ちひろ
TOSHIBA EMI, 2001, Japan曲目
月光イノセンス
BACK DOOR*
edge
We can go
call
シャイン*
Cage
螺旋
眩暈
月光*
* album version
感想
シンガーソングライター鬼束ちひろの1stアルバム「インソムニア」です。「おにつか」と読むんですね「おにづか」じゃなくて。(←無知)
新人ながら「シャイン」や「月光」のロングヒットで注目を集め、デビューアルバムでオリコン1位を獲得しました。
この時ちひろ、なんと20歳。末恐ろしいシンガーの登場だったわけですね。
当時、そんなに気にしてなかったんですが、今改めて聴いてみると、「これがハタチの歌か!?」と思わず唸ってしまうような素晴らしい歌唱。
とにかく、力強く、かつ落ち着いた声がいいですね。
そして、その詞世界も独特。
安らぎを渇望するような歌が特に印象的です。
乱暴に言ってしまえば「暗い」アルバムなんですが、彼女のパーソナルな部分が色濃く音楽に表れているんでしょうね。
アルバムではフォークロックと呼べるような編成で、すべてピアノ(もしくはピアノとアコースティックギター)のイントロから始まるアコースティックな楽曲。
シンプルな構成のアルバムです。
究極的にはボーカルとピアノだけで成り立つクオリティがありますね。
どの曲も素晴らしいです。どれがシングルでも評価は変わらなかったと思います。
実際シングル以外のほとんどの曲にもタイアップが付きましたしね。
これだけ書くと、僕が鬼束ちひろ大ファンみたいですが、実は今も昔もそんなに好きではないですね(笑)
最近ではツイッター上の暴言で話題になってしまいましたし、僕にとっては「よくわからない人」です。
ただ、その歌声は本物だし、彼女の持つ影の部分が音楽性に大きく影響してることは間違いないでしょうね。
そういう部分もまた鬼束ちひろの世界を形づくる重要なファクターなのだと思います。
(ゴシップはあまり好ましくありませんが…´д` ;)
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