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デンジャラス・ビューティー (2000年、アメリカ)

感想 (2013年1月2日、TV録画にて鑑賞)

(今回からは、今年見た映画のレビューもガンガンやって行きます)
(昨年見たのばかり優先してると結局1年遅れは取り戻せないしね…)


男勝りの女性FBI捜査官が、事件の捜査のためにミス・アメリカ・コンテストに潜入するサスペンス・コメディ。

主演はサンドラ・ブロック。
彼女演じるグレイシーは、体術でも男に引けをとらず、FBI捜査官であることから知性も兼ね備えていますが、いかんせん女性らしさに欠けるため、口が達者でガサツな印象を与える女性。
彼女自身、自分が女らしくないことは自覚しており、恋や結婚はもはや半分あきらめて仕事ひとすじ。
しかし、ある時仕事に失敗し、現場から遠ざけられてしまいます。

そんな彼女に舞い込んだ新たな任務は、FBIが追っている連続爆弾魔の犯行を未然に阻止し、犯人を捕まえるというもの。
そして、犯人が予告した爆破の標的は、なんとミスコン。
女性という理由だけで、グレイシーがミスコンの参加者として嫌々ながら潜入捜査をすることになってしまいます。

しかし、グレイシーには女らしさなんてカケラもなく…。
仕方なく、伝説のコンサルタントによる大改造が始まるのでした。


正月の新春シアターで流れたものだったと思いますが、お正月に相応しい華やかな内容。
「ビューティー」の前に「デンジャラス」がくっつけば、期待は膨らみますね(笑)
内容的には可もなく不可もなく?サスペンスとしてもコメディとしても二流の映画ですが、こういう映画は気楽に見れるので嫌いじゃないです。

女性には変身願望ってあると思うんですが、この映画も変身願望を叶えてくれる映画。言わば「変身もの」?
しかも、最初は「ミスコンなんてアタマ空っぽのバカ女が出るもの」と決めつけていた主人公が、実際にその世界に触れることで徐々に奥深さを知るという展開は、王道と言えば王道ですね。

後半では各地から集められたミスたちとの友情なんかもチラリと見えたりして。
事件の結末はもちろん気になるんですが、ミスコンの優勝トロフィーの行方もちょっと気になったりして。


劇中のミスコンは、アメリカの各州の代表が集まりミス・アメリカを決めるというもの。
主人公はミス・ニュージャージーだったわけですが、その他にもミス・テキサスとか、ミス・カリフォルニアとか、ミス・ハワイとか、ご当地のイメージをちょっと体現したかのような女性たちが出てましたね。
いかにもハワイっぽいとか、いかにもテキサスっぽいとか、そういう感じのが。
日本では、県によってそこまで外見変わらないですよね。いや、アメリカ人もそうだけどコメディ映画だから誇張して表現してたのかな…?

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あと、脇役で一番素晴らしかったのが、美容コンサルタントを演じたマイケル・ケイン。
おネエ言葉で、まあオカマっぷりはピーコみたいな感じですかね。
彼(彼女?)とグレイシーの師弟関係みたいなものも描かれてて、けっこうシリアスなシーンはシリアスだったり。

とにかく、マイケル・ケインは見ていて気持ちいいですね。