*感想 (2012年4月22日、地上波にて鑑賞)
1980年代の同名映画のリメイク作品。
ギリシャ神話の世界を壮大な映像で描いたスペクタクル・ファンタジー映画「タイタンの戦い」です。
(「タンタンの冒険」ではないよ?念のためw)
メガホンを取ったのは「トランスポーター」などのフランス人監督ルイ・レテリエ。
主演は「アバター」などのサム・ワーシントン。ギリシャ神話の半神半人の英雄ペルセウスを演じます。
脇を固めるのは、神々の王ゼウス役にリーアム・ニーソン(「リベンジ」の最恐パパ降臨w)、
冥界の王ハデス役にレイフ・ファインズ(ハリポタのヴォルデモートとはまた違った濃ゆいメイクw)など、豪華キャストです。
いま調べたら「007 カジノ・ロワイヤル」のマッツ・ミケルセンも出てますね。傭兵隊長の役だったかな?
物語は、ゼウスと人間の女の間に生まれたペルセウスが家族をハデスに殺され、その復讐のため、そして人間を魔物から守るために戦いの旅に出る、というもの。
クラーケンなどのモンスターと戦うスペクタクル映画ですね。
一年以上前に見たので正直あまり記憶にないですが、見る前の予想ほどつまらなくもなかったです。
(見る前は、どうせつまらないだろうと決めつけていました、すいませんw)
単純明快なヒロイック・ファンタジーなので、物語がどうのと言ってもしょうがないですしね。
その目を見ると石になってしまうというメデューサの討伐戦や、巨大なイカのお化けクラーケンとの死闘、巨大スコーピオンにも跨ったりして、ギリシャ神話の世界観を再現しているところが見所と言えるでしょうね。
古来より語り継がれてきた伝承をエンターテイメントとして映像化しているので、それなりに楽しめます。
ただ、面白いかと言われると、そんなに記憶に残る映画でもないんですよね。
男性陣は豪華でゴツかったけど、女性陣はどうだろう……?って感じで(笑)
特にメッセージ性のある内容でもないですしね……。
てか、ギリシャ神話について無知なんですが、ゼウスがちょっと身勝手なんですよね(笑)
善なる存在である神とは全然違う存在で、人間臭いというよりむしろ道徳観欠如してる面もあったりで。
この映画のゼウスはそんなに悪く描かれてないですが(っていうか、ゼウス悪く描かれてる作品は見たことないですが)、そもそもハデスの封印を解いて世に魔物を溢れさせたのが何を隠そうゼウスなわけで……。
気まぐれすぎるんですよね。気まぐれで人間の女と寝てペルセウスが生まれるわけだし……。
神々の傲慢さに人間が反旗を翻すんですが、それに対しても悔い改めるどころか激怒して人間を滅ぼそうとするわけですし……。
で、どんなに嫌われても憎まれても神ゆえに最強なんです。もう、むしろ迷惑(笑)
この、人間と神の距離感の近さは、ギリシャ神話特有のものですよね。
そういう違和感もこの題材の映画の面白いところかもしれないです。
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