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グリーン・デスティニー (2000年、中国/アメリカ)

感想 (2013年1月23日、DVDにて鑑賞)

アン・リー監督による、アジアン・アクション・ファンタジー。
チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイーなど実力派が出演。
これは、「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」を観る前に、その監督のアン・リー作品を見てみようと思いつき、手に取った作品です。

優れた武人であるリー・ムーパイ(チョウ・ユンファ)は剣を置く決心をし、弟子であり密かに愛し合う女性でもあるユー・シューリン(ミシェル・ヨー)に秘剣<碧銘剣>を託します。
シューリンは北京にいるムーパイの友人へ碧銘剣を預けますが、その夜、剣は何者かに盗まれてしまいます。
実は貴族の娘イェン(チャン・ツィイー)は、手練れの武人。碧銘剣に心奪われた彼女は剣を持ち去り、そのことがきっかけでムーパイやシューリンとの死闘を演じることになっていきます……。


きちんと見たのは今回が初めてでした。(後半は以前にも見た記憶が……)
アクション映画というよりは、アクション込みのラブストーリーといった趣き。
グリーン・デスティニー=碧銘剣を巡る闘争に愛憎劇を持ち込んでダラダラやってる感じがちょっとしましたね。

特に、チャン・チェン演じる盗賊の男とチャン・ツィイー演じる令嬢の愛の駆け引きのくだりがめんどくさいですね。
なんか、これのせいで話が長くなってしまったような気がします。


最大の見所はワイヤーアクション。これが自由すぎて笑えます。
城壁を地面のように走ったり、空を颯爽と飛んだり。
監督のイマジネーション半端ないですね(笑)

終盤の竹林の戦いなんて、竹の先端に立ちやがりますからね!
ユラユラしながら剣を交える!(笑)
いくらチャン・ツィイーが華奢で体重軽いとしてもムリ!そこはムリ!
もう、この人達は仙人か何かだと思うしかないですね。(題材が封神演義だったらハマっていたのかも)

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で、そんな荒唐無稽なアクションを大真面目にやってるのがこの映画のなんだか締まらない所で。
物語の全体像を見ると、登場人物たちの心情を丁寧に描いた作品なんですよね。
悪役の老婆にすら、母性という側面の描写があるくらいで。

ラブストーリーとしても悲恋話となっていて、ある意味重たい内容とも言えるんですけど……。
でも、それを表現するためにあのワイヤーアクション……。笑わせてどうするよ……。

はっきり言って、オモシロ映像満載の映画なので、ストーリーはもっと軽くして、90分かそこらで終わっても全然よかったと思いますね。
真面目なのか、ふざけているのか、真面目にふざけているのか……。
いや、最初から最後まで大真面目ですよ、という姿勢が失礼だけど笑えてしまう映画でした。