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丹下左膳 (1952年、日本)

感想 (2013年1月27日、DVDにて鑑賞)

うちのお父さんが借りてきたDVDをレビューする<親父が借りてきた映画>第2弾!
戦前から親しまれている林不忘の「丹下左膳」を再映画化した1952年の白黒時代劇、「丹下左膳」です。

監督は松田定次。
主演は阪東妻三郎。隻眼隻腕の侍・丹下左膳を演じます。
共演には、左膳の内縁の妻・お藤を演じる淡島千景、柳生源三郎の役で高田浩吉、ところてん売りの小僧・ちょび安役にかつら五郎、などなど……と書いてますが、すいません、僕にはさっぱり分からない役者さんばかりです!


セリフが聞き取りづらいってのもあってちょっと話がわかりづらかったけど、まあ要するにドタバタ時代劇なんですね。
「こけ猿の壺」の争奪戦が描かれます。それが三つ巴の闘いで、しかも事の発端が将軍様にあるということで、話が大きくなっているんですかね。
調べるととても分かりやすい話だったわけですが。

そもそもの事の発端は、柳生家に代々伝わる「こけ猿の壺」に100万両の在り処が示された図面が隠されているという話が将軍・吉宗に伝わり、「よしそれならその埋蔵金を使わせてやろう」ということで柳生藩に日光東照宮の修復を申し付けられてしまうのが始まり。
しかし、こけ猿の壺はその時すでに柳生藩にはなかった!柳生家の息子・源三郎が、江戸の不知火道場へ婿入りするために引き出物として持参していたのです。

道場の乗っ取りを企む者、幕府転覆を画策する者たちに狙われるこけ猿の壺。
ひょんなことからこけ猿の壺が手元に転がりこんだ丹下左膳は、その闘争に半ば嬉々として飛び込んでいきますが……。


いやーわかりやすい話ではなかったですね実はw
三つ巴だと思ってたけど四つ巴でしたし(笑)

痛快時代劇って感じですね。序盤の追いつ追われつはコメディタッチ。
終盤はやはり豪快な丹下左膳によるチャンバラが面白かったりして。
親父と違って役者さんをまったく知らないので、演技がどうとか、ノスタルジーを感じながらの鑑賞はできませんが、50年代の映画ってこんな感じだったんだ~ふむふむ、って感じでした。

冒頭とラストカットで江戸城天守閣のアップが映し出されるんですけど、あの演出は「はいっこんなお話でした~」みたいな、「これが江戸の日常です~」みたいな意味でしょうか、面白いと思いました。