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12モンキーズ (1995年、アメリカ)

感想 (2013年2月16日、DVDにて鑑賞)

ブルース・ウィリス主演のSFサスペンス。
監督はテリー・ギリアム。
共演には、ブラッド・ピット、マデリーン・ストウなど。

物語は時間移動をテーマにしたサスペンス。
21世紀初頭。前世紀末に世界にばらまかれた謎のウィルスのせいで人類のほとんどが死に、残された生存者たちは汚染された地上を捨て地下に潜って暮らしていました。

囚人である主人公コール(ブルース・ウィリス)は、ウィルスが突如現れた1996年へタイムトラベルし、その発生原因の調査と人類滅亡を阻止することを命ぜられます。
ウィルスに関わっているらしい<12モンキーズ>という名前のみがコールに与えられたヒント。

しかし、コールは1990年に誤って転送されてしまい、そこで精神病院へと収容されてしまいます。
コールは、精神科医のライリー(マデリーン・ストウ)や、入院患者のジェフリー(ブラッド・ピット)と出会いますが……。


なかなか面白い時間SFでしたね。
人類を死滅させたウィルスを消し去るために、未来から送り込まれた主人公。
なんとなくターミネーター的な立場な気がしますが、ターミネーターのような明確な目的はなく、主人公もわけがわからぬまま進んでいきます。
まあ、いきなり飛ばされる年数を間違えてるし、挙句、精神病院に入れられてしまいますからね(笑)なにかもどかしい……。ブルース・ウィリスにしては締まらない出だし。

病院で出会った妙にテンションが高い患者ジェフリーも、ブラッド・ピットが演じてるだけに何かあるはずだけど、これただの狂人だよな……?という、謎な展開。
しかし、最初のタイムトラベルは2度目のタイムトラベルのための布石だったということが徐々に分かってきて、もどかしさが解消されていきます。

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最後まで見ると、時間移動SFならではのちょっと切なくてやりきれない結末が描かれていて、思わずニヤリとしましたね。
主人公が夢によく見る子供時代の記憶が、過去に戻った主人公自身によって再現されるという奇妙なループです。
ハッピーエンドとはならなかったですけど、SF的な結末が用意されてるとなかなか良い気分で終わることができます。

ただ、全体的に見ると、結局なんだったの?みたいな感想も抱かないこともないんですよね。
というのも、強烈なインパクトを放っていたブラピが、実はそんなに重要な役じゃなく、お騒がせキャラに収まってしまっちゃうんですよね。最終的な人物相関では。

そして、<12モンキーズ>というキーワード。
タイトルでもあるこの言葉を主人公と一緒に追いかけたのに、結局この言葉に見る側もろとも振り回されてしまった感じ。
「12モンキーズ」というタイトルで、「実は12モンキーズは関係ない」という結末はちょっとなー、と。ロゴマークまで作っといて……(笑)
まあ、そこが意外な結末ということなんでしょうか。
一応、未来人が何故<12モンキーズ>にこだわったのかも描かれていましたしね。あまり細かいこと言わずに楽しむべきかも。


過去と現在の行き来を繰り返した主人公が、どちらが現実か分からなくなり、自己の存在証明をできなくなっていく展開が面白かったです。
ディック的だなーと思ったら、脚本書いた人が「ブレードランナー」の脚本家なので、納得しました。