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宇宙戦艦ヤマト2199
第16話「未来への選択」

感想

ヤマト艦内でクーデター勃発!の巻。


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イスカンダルへ行って戻ってくるというヤマト計画の大幅な遅れから、人類が移住可能な惑星を探すというイズモ計画を推している新見女史。
ビーメラ4への物資調達が好機と見て、保安部長・伊東や航海長・島と謀り、艦内の指揮権を掌握しようとします。

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艦長も再び倒れて絶好の好機!(艦長ぉ……)

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一方、ビーメラの調査に向かった古代、主計長・平田、百合亜たん、アナライザーは、艦内のクーデターのことは知らずに、ジャングルに分け入ったり、巨大な虫に追いかけられたり、遺跡で重要な情報をゲットしたり……。
今後重要になってきそうな伏線もいろいろ出てきましたね。

艦内とビーメラ地上をいったりきたりしながらの構成でした。



ヤマト艦内を描いたクーデターパート。

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真田副長に計画を話し、協力してくれるよう訴える新見女史。
最初から力づくではなくて、話し合いで説得しようという心意気、好きです。
この師弟でもある二人の会話だから余計になんかいい。

結局、新見女史は真田副長を丸め込むことはできず、真田さんから「これは反乱だ」と言われてしまいますが……。
保安部長・伊東の介入で逆に真田さんが拘束されてしまいます。

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なし崩し的に始まってしまったクーデター。
艦内の指揮を執る新たなリーダーには、あらかじめ新見女史がたらしこんでおいた航海長・島が……。
艦橋、艦長室、航空隊控室など各所が保安部の監視下におかれます。


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なんと機関室でも内乱が(笑)
まさかの藪……。
ま、まあ新見さんに惚れてるからってのもありますが、藪は単純にもう帰りたそう……(笑)

クーデター鎮圧後の彼の立場が危うくて危うくて……。
どうなる、藪!?


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前回、伊東が探っていた森雪の過去も少し明かされましたね。
イスカンダル人(ユリーシャ?)なんじゃないのっていう疑惑が浮上。
かなり真実味を帯びていますが、決定的な話は終盤明らかになるだろうから我慢我慢。

それと、雪が持ってたイスカンダル女王様の記録映像。
その内容がちょっと気になりますね。
「救済」と「試練」という言葉が出てきました。
「救済」はもちろんこの旅の先にある地球の救済のことでしょうけど、「試練」とは?

この旅そのものが試練なんでしょうか?
たしかに、波動コアや設計図を送ってこれる技術があるのに放射能除去装置は取りに来いっていうのはおかしいんですよね。
しかし、なんのために絶滅の危機にある異星人に試練を課すのか。
試練を越えた先に何があるのか?
「ただではあげないよ」というヒネくれ根性だけはないと思いますが……。


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クーデターは、伊東の反乱疑惑を内偵していた星名くんの意外な活躍と、起きてきた艦長の一喝で終息。
星名くんただの百合亜たんの彼氏担当ではなくて、この回のためにちょこちょこ出てきてたんですね。
「いやだなあ、表返っただけですよ」という名言も残しました。
残念なのは、活躍の瞬間を百合亜たんが見てないことか……(笑)


担ぎ上げられそうになった島も、実は星名くんに協力していたことが判明。
さすが島だよ。ごめんよ新見さんにたらしこまれたなんて言って。

星名くんが「上層部の直属として内偵してた」と言ったおかげで、「以前から警戒してたのは伊東」ということになり、「伊東を挙げるための今回の事件」という解釈になれば、新見女史の罪は軽減されるかもしれないですね。
というか、けっこう早い段階から伊東のやり方にケチつけ始めたのでもしかしたらクーデター組にすら数えられないかもしれない。(そして何より、女性クルーが減るのはとても寂しい)
まあ、どこぞのエースパイロットみたく営倉入りが妥当ですかね。(番組的に)

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でも伊東は拘束されて、今後は星名くんが保安部長代行かなあ……。(伊東には厳しい笑)
また主要クルーの平均年齢が若返るけど、星名くんはさすがに少年だろ、あれは……。



ビーメラ探索チームの方は、これはこれで面白かったですね。

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まずアナライザーのオプションパーツがかっこええ。
胸部に収まるタイプのパワードスーツ?スーツでは……ないな(笑)
(アナライザーの収まり方はカワイイ♪)
最近だと「マトリックス」シリーズとか「アバター」とかに似たようなの出てきたのを思い出しました。

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そして、ビーメラの凶暴な虫!
この虫のデザインとアナライザーの装備!
ああっ!そうだったのか!これは、「エイリアン2」を意識してるんだね!?(違う?)


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平田主計長の「かっこいいぞー、お前ー♪」とか「虫はいや~!」とか、意外に愉快な人だということが発覚。
いや、主計長、はしゃぎすぎです。
今までの真面目なイメージ台無しじゃん(笑)


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あと百合亜たんがもう可愛くて可愛くて……。
序盤と最後だけ百合亜たんだったけど、やっぱりほとんど何かが憑いてる状態。
たぶんイスカンダル関係の○○ーシャっぽい名前の人が入ってるんでしょうけど、その○○ーシャも相当面白い子だなー。
○○ーシャもはしゃぎすぎです。
つーか、虫の心配してたし(笑)


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ビーメラの遺跡でイスカンダル人の痕跡を見つけた古代たち。
星図を発見し遅れていた航海をかなり短縮できるらしいですね。
ご都合主義!……と言いたくなるけど、イスカンダル人が人類に試練を与え、彼らが送ってきた星図の中からビーメラを見つけ立ち寄ったなら、ビーメラになんらかの手がかりがあっても当然か……。
問題は、なんのために試練を与えるのか?ここですね。


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反乱を無事に治めたヤマトに帰った古代に思いがけないご褒美。

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しかし南部にとっては……(笑)
あと、古代に気がある玲の態度など細かいですね。描写が。


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しかし、1秒1秒にいろんなものが詰め込まれていて、正直追って行くのがツラいですね。
展開が早いというか、毎回1話完結気味に構成されてる見事な脚本なんですが、逆にアッサリしすぎているというか……。
今回のクーデター回とか2話構成で良かったと思いますし、前回のドメル戦ももっとじっくり描いても良かったな、ってふと思うんですよね。26話という長さを考えるとやはり1話ずつなんですが……。

今回の話をすれば、クーデター回であるはずなのに、実は、
・雪の正体
・イスカンダル人の思惑
・遅れていた航海のショートカット方法
という伏線を提示する回になっていて、逆にクーデターがそのために利用されたような感じ。
だからクーデター自体はとてもアッサリと解決してしまった印象。
もっと藪の想いとか藪の想いとか藪の想いを描いてほしかったですね。
(ほんとおやっさんに銃向けてどうなっちゃうんだ藪……)







【今週の新オープニング】

UVERworldの新曲が新OPに……。
OP変更の発表直後から旧作ファンの中では次世代ロック的なUVERの音楽はヤマトに合わないとハッキリ言われていましたが……。
加えて、既出の映像を中心に作られたMADのようなOP映像……。
いや、意外でした……。

ただ、僕はこれヤマトファンと一緒になって叩きたくはないし、「一曲の音楽として聴けば良い曲だ」なんて当たり前のことも言いたくないので……。
要するに否定したくもなければ、盲目的に肯定もしたくないですね。(そんなOPを作ってきたことを批判してるようにも聞こえるか?笑)


ひとつだけ言えるのは、「音と映像の洪水」だってことですよ。
UVERは自分たちの音楽をやりきってると思うし、映像も既出が中心とはいえ、なんか振り切れたものがありますよね。
両者とも良い仕事したと思います。(仕事論持ち出した笑)

いろんなドラマが交錯して、それが終盤に向けてますます加速していく中で、この音と映像の洪水には何か感慨深いものがありますし、実際「うわあ~かっこええ~」と思った瞬間もありましたし。

ただ、前回までの主題歌「宇宙戦艦ヤマト」や劇中に流れる壮大なBGMと比べるとやっぱり「ヤマトには似合わない」ことも事実でしょうね。
ヤマト2199コンプリートベストとか出たら、めちゃくちゃ浮いちゃうと思います。

逆に来週はまた違う映像だったりすると、今回のOPがレアなものになるんですが(笑)