マイ・ブルーベリー・ナイツ (2007年、香港/フランス)
感想 (2013年3月18日、TV録画にて鑑賞)
ウォン・カーウァイ監督が描くラブストーリー。主演は、これが映画初出演となった歌手のノラ・ジョーンズ。
共演には、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ、デイヴィッド・ストラザーン。豪華です。主演級の女優2人と競演するわけですからね。
物語もひとつのラブストーリーとして見るよりも、3人の女のそれぞれの生き様について語った映画として見たほうがいいかもしれません。
というよりも、そもそもラブストーリーとロードムービーを合体したような構成と展開。
失恋した女エリザベスを招き入れるカフェのオーナー・ジェレミー。
彼が焼いたブルーベリーパイを夜毎食べながら徐々に近づいていく2人の距離……。
しかし、別れた男を忘れられないエリザベスは、ある日旅に出ます。
物語の大半はエリザベスの旅の話。
旅先で出会ったある夫婦の破局や、女だてらにギャンブルで食っている女との奇妙な旅を通して、エリザベスの心に変化が訪れるというアレです(笑)
で、アル中の夫に愛想を尽かした妻の役でレイチェル・ワイズ(かっこいい!)が、自由奔放ギャンブラー女の役でナタリー・ポートマン(また別のかっこよさ!)がそれぞれ好演してるというわけですね。
ジェレミー役のジュード・ロウは、エリザベスから届く住所の無い絵葉書を見て、彼女の足跡を探そうと電話かけまくったりして、とにかく「待つ男」として自宅待機。
完璧にジェレミーの方が惚れてますね。ぞっこんラブ。
個人的には、オシャレな雰囲気が漂ってることは分かったし、ストロボ技法(?)みたいな映像効果もオサレと思いました。
でも、ストーリーそのものは起伏があんまりない感じであんまり盛り上がらなかったですね。
そもそも「帰る場所」がある状態で旅に出てるんですが、なんかそれがなんか……(笑)
帰りを待ってくれてる男がいるってめちゃくちゃ幸せな状況なんですよエリザベスは。
そんな状態で何を学んだとしても説得力がないというか……。
だいたいエリザベスはどのくらいジェレミーを好きだったんですかね?
もしかしてジェレミーが勝手に恋して勝手にキスしてただけなんじゃないのか。エリザベスはブルーベリーパイにしか興味なかったんでは?
そんな疑念を抱きかねない(いや冗談ですけど)、とにかくオサレ先行の映画でした。
出演者はどなたも素晴らしいです。
- カテゴリ カテゴリ:
- 恋愛映画