スローターハウス5 (1972年、アメリカ)
【監督】ジョージ・ロイ・ヒル
【出演】
マイケル・サックス
ロン・リーブマン
ユージン・ロッシュ
シャロン・ガンズ
ヴァレリー・ペリン
ロバーツ・ブロッサム
あらすじ
ビリー・ピルグリムは第二次世界大戦で戦い、戦後はアメリカの中産階級の一員として成功をおさめた平凡な男だが、一つだけ彼には常人とは違うところがあった。彼は時間を移動し、自分の人生の過去と未来を何度も追体験するのだ。ある時は、自分を誘拐したトラルファマドア星人のドームの中で美女と共に過ごし、ある時はドイツ軍捕虜になりドレスデンの仮設収容所・第5屠殺場で閉じ込められていて……。感想 (2013年6月26日、DVDにて鑑賞)
カート・ヴォネガットのSF小説を映画化した作品で、1972年のカンヌ国際映画祭審査員賞などを受賞してます。難解な不条理SFって感じ。
@yucke_super_dry
「スローターハウス5」(72年、米)
時間を超越した男の幻想的通り越して不条理な人生を描く。原作未読なのでもうこれもわけわからんw書斎で執筆していた男が急に第2次大戦時のドイツへ。次のシーンでは戦後のアメリカで妻や子供たちといる。ある時は異星人に連れ去られたり、なんだこれー。
posted at 19:07:30
@yucke_super_dry
「スローターハウス5」
題は「第5屠殺場」の意。捕虜としてドレスデンに送られた男は、美しい古都と連合国の爆撃後の廃墟を見る。このシーンが一番何か言ってそうなんだけど、いったいなにをいっているの?(笑)自分の死すらも既に視てる男の諦観にも似た何か……。
posted at 19:10:23
冒頭は邸宅の書斎で執筆中の主人公が映し出され、しかし唐突に第二次大戦時のドイツへと舞台が移ります。
そして、再び現代に戻る…わけではなく、次々と舞台が変わり続けていくという物語。
これは一人の男の人生を時系列をいじくって描写する映画の手法ではなく、どうやら主人公自身があらゆる時間をぐちゃぐちゃに体験している…ということらしいのです。
つまり、物語としての時系列はまったくいじられてない(笑)
主人公の体に起こる時間の流れが常人と違うんですねー。
彼の人生のある時点では、突然現れたUFOによってトラルファマドア星に連れ去られ、そこでトラルファマドア星人と同じような時間感覚を手に入れるらしく、どうやらその時点から主人公が全ての人生時間を同時に認識するという事象が起こったようですが…。
まあ、そんな些細なことよりもこの映画が何を言ってるかですよね。
正直、何を言ってるのか分かりませんね(笑)
スローターハウス5(第5屠殺場)とは、ドイツ軍の捕虜になった主人公たちが収容された仮の収容所のこと。
美しい古都ドレスデンに収容された主人公の視点から、ドレスデン空爆の悲惨さも描かれたりします。
原作は、ドレスデンの悲劇を世に知らしめることにも一役買ったそうです。
ただ、単に反戦映画と言うには余りにも数奇な主人公の体験の数々…。
そして、彼の口ぶりからはどこか人生に対しての諦めも感じ取れるんですよね。
主人公にとっては既に自分の死の瞬間も、自分が人生で何を成すのかも全て見えているわけですからね。
全てをクールに受け入れるような所がありました。
まあ、不思議な映画です。
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