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スペース・カウボーイ (2000年、アメリカ)

【監督】
クリント・イーストウッド
【出演】
クリント・イーストウッド
トミー・リー・ジョーンズ
ドナルド・サザーランド
ジェームズ・ガーナー
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ジェームズ・クロムウェル

あらすじ

かつてアメリカ空軍に<ダイダロス>という伝説的なテストパイロット・チームがあった。彼らは初の宇宙探索のために訓練していたが、NASAの介入によってロケットを発射することは叶わなかった。それから40年、チーム・ダイダロスの一員だったフランクに、ロシアの旧式の宇宙衛星<アイコン>を修理してほしいとNASAからの依頼がくる。NASAへの恨みをまだ持っていたフランクは、宇宙での作業をチーム・ダイダロスで行うなら、と条件を出し、昔のメンバー、ホーク、ジェリー、タンクを集めるが……。

感想 (2013年6月27日、DVDにて鑑賞)

クリント・イーストウッド監督主演のSFドラマ。



@yucke_super_dry
「スペース・カウボーイ」(2000年、米)
一度は宇宙を諦めた老人たちが、再び宇宙を目指す話。イーストウッド監督作にしては明るく楽しい雰囲気じゃないですか?イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、Dサザーランド、Jガーナーの4老人に加えて敵対するNASA責任者のJクロムウェル!
posted at 19:16:36

@yucke_super_dry
「スペース・カウボーイ」
宇宙を夢見て訓練する地上での幸福な時間。終盤ではちゃーんと宇宙に行く。目的は通信衛星の修理だがここで一波乱。宇宙パートでは妙にかっこよかったのがちょっとな……。実戦でも老いを出してほしかった。あ、無重力だからいきいきしてるのかそうかそうですか。
posted at 19:20:35


おじいちゃん、と言っても過言ではない年齢のオジサマたち4人が、若い頃に一度絶たれた宇宙への夢をもう一度燃え上がらせ、NASAの宇宙飛行士として訓練を積む…という物語。
ユーモアたっぷりの映画で、おじいちゃんたちがヒーコラ言いながら頑張る姿が面白いですね。

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誰でも「一度は宇宙に行ってみたい」と思うはず。
でも、それが具体的に宇宙飛行士となると「自分にはムリだ」と諦めてしまう…というのがほとんどだと思います。
宇宙飛行士にならなくても、「安く安全に宇宙旅行ができるなら、したい」という気持ちは誰にでもあると思います。

そんな人々の心の奥にある「宇宙への夢」を映画という形で表現しようという作品はけっこうあるんじゃないかと…。
「庭から昇ったロケット雲」は、農夫が自力でロケットを組み立ていつか宇宙へ行こうと夢見る物語。
「アルマゲドン」も、石油採掘のスペシャリストたちが全然ジャンル違いの宇宙飛行士に挑戦する話ですから、ユーモラスな設定の中に、僕らと同じ視点が隠されてるんですね。

そんな意味では、この「スペース・カウボーイ」も、(彼らはかつて空軍のパイロットだったけど)今ではすっかり老いて普通のおじいちゃんになってしまった主人公たち(つまり一般人)が、宇宙に挑戦するという構図になっています。
なので、ある意味で僕らの視点から宇宙への夢を描いているわけで、そこに面白さや共感できる部分があるのだと思います。


さて、この映画、いったいどこに落とし所を見つけるのかな、と思いながら見ていたら、なんとキッチリ宇宙まで行くんですね。
重力から解放されて急にカッコよくなるジジイたち(笑)
トミー・リー・ジョーンズなどは少々カッコつけすぎでしたねー♪

コメディと言っても通るくらい明るい映画でしたが、終盤のとある展開はやっぱりなんだかイーストウッドらしいものがありました。

イーストウッドとクロムウェルの喧嘩が見れます(笑)