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「ザ・マジックアワー」(2008年、日本)

監督・脚本:三谷幸喜  製作:島谷能成(東宝)、亀山千広  製作総指揮:石原隆  出演者:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、小日向文世、寺島進、戸田恵子、伊吹吾郎、浅野和之、市村萬次郎、柳澤愼一、香川照之  音楽:荻野清子  編集:上野聡一  配給:東宝  上映時間:136分

【あらすじ】
港町・守加護(すかご)を牛耳るマフィアのボスの愛人マリ(深津絵里)に手を出した備後(妻夫木聡)は、自分の命を見逃してもらうため伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることになる。しかし、デラ富樫は幻の殺し屋。その姿を見て生きている者は誰もいない。進退窮まった備後は、売れない俳優・村田(佐藤浩市)に映画の撮影と騙してデラ富樫を演じさせ、マフィアには本物の殺し屋と信じ込ませる苦肉の策を思いつくが……。



【感想】
(2011年10月30日、TV録画にて鑑賞)

いいですねぇ~♪佐藤浩市、バカですね~♪


三谷幸喜の監督・脚本による、痛快コメディー。

騙されて本物のマフィアを相手に主役の殺し屋を演じる三流役者と、
彼を伝説の殺し屋“デラ富樫”と信じ本当の殺しの依頼をするマフィア、
そしてそんなややこしいこと極まりない状況を作り出し駆けずり回るクラブ支配人。

三者が織り成す奇妙なアンサンブルが最高です♪


三流役者という役柄にピタリとハマってみせた実力者、佐藤浩市。
マフィアのボスという役すらも可愛らしく演じてしまう西田敏行の魅力。
なんだか、“その場しのぎ”な役が似合ってしまう妻夫木聡。

その他、奔放な女を演じた深津絵里、頼れるバーテンを演じた伊吹吾郎(やっぱ“格さん”は頼れる♪)、ダメ支配人に尽くす綾瀬はるか、怖い寺島進、厚化粧の戸田恵子に、口うるさい小日向文世……etc.
豪華キャスト陣も三谷ワールドの魅力の一つですね♪

町まるごとひとつを作ったという広大なセットの中で、愉快な騒動が展開されます。
小ネタ的な笑いもいいですが、脚本自体も面白くて、土台無理な作戦を思いつきで始めた備後が、いつの間にかボスと取引するまでに状況を好転させたのは見事です。


佐藤浩市演じる村田がバカだと書きましたが、実は登場する人みんなけっこうおバカですよね。
そもそも、こんなムチャクチャなシナリオを実行した備後も、追い詰められていたとはいえ、かなりの“後先考えない人”。(←だからこそ、映画が面白くなるんですが)
で、そのムチャなシナリオが生み出した偽デラ富樫の強烈なキャラクターに触れても、伝説の殺し屋だと信じてしまう人の良すぎるマフィアたち。(笑)

3つの“おバカ”が揃わないと成り立たない話なんですが、でも、やっぱり村田のバカさ加減が飛び抜けている気がします(笑)
やっぱり、後半のあの名台詞の印象が強いのかなあ?

「……これ、……映画じゃねえな」

`;:゙;`;:゙;``;:゙;`;:゙;(゚;∀;゚☆)ブッッッ!!!
何回見てもこのシーンで吹くんだろうなぁ……♪






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これでようやく昨年10月の映画レビューが終わりました。
次回からは昨年11月の映画レビュー!(笑)
9作品しか見てないので、なんとか1月中にすべて更新したいと思います。