「アウトブレイク」(1995年、アメリカ)
原題:Outbreak 監督:ウォルフガング・ペーターゼン 脚本:ローレンス・ドゥウォレット、ロバート・ロイ・プール 製作:ゲイル・カッツ、アーノルド・コペルソン 製作総指揮:ダンカン・ヘンダーソン、アン・コペルソン 出演者:ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・スペイシー、パトリック・デンプシー 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 撮影:ミヒャエル・バルハウス 編集:ウィリアム・ホイ、他 配給:ワーナー・ブラザーズ 上映時間:127分
【あらすじ】
アフリカの奥地で発生した未知のウィルスによる奇病はものすごいスピードで村を全滅に追い込んだ。アメリカ陸軍として伝染病を研究しているダニエルズ大佐(ダスティン・ホフマン)は危機感を抱き上層部に警戒強化を要請するが受け入れられず、元妻で疾病予防管理センターに勤務するロビー(レネ・ルッソ)の協力も得られなかった。そんな折、アフリカから一匹のサルが密輸入されてくる。
【感想】
(2011年11月5日、TV録画にて鑑賞)
たぶん、「コンテイジョン」と“感染つながり”で深夜放送。(10、11月の話です……)
ダスティン・ホフマン主演でウィルス感染の恐怖を描いた作品。
アフリカで発生したモターバ熱が動物を介してアメリカに上陸し、カリフォルニアの田舎町シーダークリークが壊滅的な打撃を受けます。
ダスティン・ホフマン演じるサム・ダニエルズ大佐は、感染病研究者として、軍人として、治療法と感染ルートの特定に乗り出しますが……。
うーん、硬派な作品に見えて――実際、硬派なんだけど――娯楽作みたいな要素もあるし、問題の解決が人間同士のしがらみで困難になっていくというのも、なんだかなぁ、な映画です。
後半は軍用ヘリで空中戦したりしてますからねぇ(笑)
ウィルスと直接関係無いバトル……^^;
ウィルスの危険性を上司に訴えても、モーガン・フリーマン演じる准将は申し出を却下。
自分の黒歴史を封印し続けたいがために、主人公に非協力的です。
で、田舎町でアウトブレイクが起こると爆撃の命令を出して、ウィルスを町ごと消失させようと画策。
そんな漫画みたいなこと実際やるんでしょうか、アメリカ大統領は?(笑)
「バイオハザード」なら許されても、この作品のトーンには合わないかなぁ……。
で、で、爆撃までのタイムリミットに加えて、元妻まで感染してしまった主人公が、感染源のおサルを探してヘリで飛び回る(←もちろん命令違反)んですが、邪魔くさいという理由で同胞から撃ち落とされそうになります。
最後は爆撃機の前に立ちふさがり正しい道を説く!……う~ん(-_-;)
ウィルスとの闘いを描いた映画ですが、後半は“腐った軍上層部との戦い”になってましたね。
まぁそれもけしてつまらなくはないんですが、いろいろ取っ散らかってる感があります。
シリアスな展開を期待していると、意外にアクティブなダスティン・ホフマンに驚かされます。
ただ、シリアスだけでは間が持たなくて、余計なことを盛り込んでしまった感じも。
要するに、微妙なんですよね。なんだか。
ダニエルズ大佐の他にもう一人の主人公を設定して、ウィルスに頭脳で挑むダスティン・ホフマンと、アクティヴに行動する誰か(笑)の、2人の視点で描いていってもよかったのかなぁ、と思いました。
シリアスもエンターテイメントも、主人公1人に任せるにはちょっと無理があった……?
どちらもそつなくこなしていたダスティン・ホフマンは流石って感じですが。
主人公の元妻だけ、病気の進行が遅く、回復が早い気がするんですけど……。気のせい?
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