ゴールデンスランバー
(2010年/日本)
監督:中村義洋  脚本:中村義洋、林民夫、鈴木謙一  出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、劇団ひとり、柄本明、濱田岳、香川照之  音楽:斉藤和義  主題歌:斉藤和義『Golden Slumbers』『幸福な朝食 退屈な夕食』  撮影:小松高志  編集:阿部亙英  配給:東宝  上映時間:140分

【あらすじ】
地方都市・仙台。首相凱旋パレードの最中、首相が暗殺されてしまう。その頃、宅配ドライバーの青柳(堺雅人)は、久々に再会した旧友から不可解な言葉を聞く。警官から突然銃を向けられ、訳もわからず逃げ出した彼は、偽りの証拠と見えない圧力によって首相暗殺の濡れ衣を着せられていく。青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら必死に逃亡を続けるが……。



【感想】
(2011年12月3日、TV録画にて鑑賞)

140分もの長尺が疑問だけど、思わずグッときてジワ~ンとなる映画。


伊坂幸太郎のベストセラー小説を、中村義洋が映画化した逃亡劇。
伊坂×中村のタッグは「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」に続いてこれが3作目。
ちなみに、中村義洋監督の作品は、僕は「フィッシュストーリー」しか見てません。
さらにちなみに、伊坂×中村タッグの最新作「ポテチ」は、短篇集「フィッシュストーリー」に収録の話だとか。
いや僕、この本読んだはずだけど、まったく記憶にない!妹よ、「フィッシュストーリー」返して!

で、過去の作品を見ていると「あ、また出てるんだ♪」みたいな俳優さんも結構いて楽しいですが(濱田岳、渋川清彦、石丸謙二郎などなど)、その一方でTVでよく見る大物俳優(竹内結子、柄本明、香川照之などなど)も出てくるから、キャストだけ見てるとすごい豪華だなって印象。
吉岡秀隆が序盤で爆死ですよ!?アリエネー。

やっぱり「仙台ロケ」が売りだからご当地映画の枠を出ないような気もするんですが、こんなにお金かけてしまっていいんでしょうか?
仙台在住の僕としては、映像にどこか田舎臭さが感じられて、全国レベルに達してないような気がするんですよね。


ストーリーなんですが、140分という長さは何のためにあったのかが、今ちょっと気になってます。
結局、逃げ続けるだけの展開。
僕なんかはアクション映画が割と好きなので、140分もあったら「事件」→「逃亡」→「転機」→「反撃」→「勝利」という筋書きでもいけたのでは?なんて思ったんですが、この映画は逃げるだけ。

一応、「反撃」みたいな展開もあるんですが、これが本当にささやかな反撃。
いやいや、そんなことではいつまでたっても勝てないぞ……!と思うんですが、それこそこの映画のストーリーだったり……。

「絶対勝てない勝負に巻き込まれた男の話」なんですよね。
もう、この映画は140分ずっとこんな感じなんだと、普通のハッピーエンドなんて期待しちゃダメなんだ、敵が強大すぎて……。
そう気づいた瞬間、とても切ない気持ちに襲われます。

その気持ちがうまく映像とリンクしたのが、マンホール花火のシーン。
主人公の置かれた状況が情けないほど無防備だし、彼を救おうとする元恋人の行動もすごい無力。
なんであの状況で花火なのか、その発想もなんだか噛み合ってないような気がするんだけど、でもこれが精一杯なことだけはハッキリしていて……。

とにかく、花火がドーンと上がる。
それまでのなんか鬱々とした気持ちを全部持っていって夜空で破裂する。
その瞬間です。ジワ~ンとなったのは。

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