2cc8e2d5

Dream Field
See-Saw
Victor Entertainment, 2003

1. 君がいた物語 ~Dream Field Mix~
2. 黄昏の海
3. Love
4. Emerald Green
5. あんなに一緒だったのに
6. 千夜一夜
7. 月ひとつ
8. 夏の手紙
9. Obsession
10. 記憶
11. Jumping Fish
12. 優しい夜明け
13. Indio

*感想

ヴォーカル石川千亜紀(現在は石川智晶として活動)と、キーボード梶浦由記のユニットSee-Sawのアルバムです。
アニメの主題歌などで注目されたユニットで、現在もソロとしてそれぞれ活躍中ですね。

オリエンタル?アジアン・テイスト?そんな印象のメロディと、独特の詞世界が唯一無二の存在で、#1「君がいた物語」からいきなり焦燥感あふれるナンバー。ロックとファンタジーを融合した音楽です。
と、思いきや#2「黄昏の海」では、ゴツゴツの邦楽っぷり。濃い~♪2曲目でこのジパング・テイストは濃い~w
そんな僕の気持ちを察したのか、一転、アコースティック・ギターとストリングスで味付けした正当なラブバラード#3「Love」でその歌唱力を見せつけ、#4「Emerald Green」では眩しいほどの爽やかソングを披露。この曲は新緑の今の季節にピッタリですね。

#1~4の濃い~楽曲の後は、お待ちかねの#5「あんなに一緒だったのに」!いや、別に薄味というわけではないです。ガンダムSEEDで使われてたので、思い入れが一番強い曲なんです。
このアルバムには他にもゲームで使用された曲などがあるので、どの曲が一番かは、人によって違うでしょうね。

#6「千夜一夜」はまたオリエンタルな曲調。
#7「月ひとつ」はしっとりした歌い出しのバラード。
#8「夏の手紙」これもスローテンポな曲ですが、すごいのは、イントロの数小節で夏を感じられること。深緑、青い空、白い積乱雲、強い照り返しの校庭…。そういった景色や温度が体感できます。

#9「Obsession」はダンスビートにのって、オリエンタルはコーラスが響く曲。アプローチとしては#1や#5に近いんでしょうね。
#10「記憶」すいません、ここまでオリエンタルって連発しましたが、この曲がダントツでオリエンタルです!w
#11「Jumping Fish」こんなせつないトビウオの歌は聴いたことがないです。
#12「優しい夜明け」あーーこれもオリエンタルwリズム感が好きかも。
#13「Indio」はとても雄大な、ラストにふさわしい曲ですね。

全体的にはスローテンポの曲が多い感じで、さらに一曲一曲が濃い内容なので、流して聴くのはちょっとためらわれる一枚ですね。
その中でも、僕は比較的テンポの速い#1、5、9と、光景が目に浮かんだ#8とかが好きです。