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アメイジング・スパイダーマン
(2012年、アメリカ)

【ジャンル】
SFアクション/アメコミ・ヒーロー
【監督】
マーク・ウェブ
【出演】
アンドリュー・ガーフィールド(ピーター・パーカー)
エマ・ストーン(グウェン・ステイシー)
リス・エヴァンス(カート・コナーズ博士)
デニス・リアリー(キャプテン・ステイシー)
キャンベル・スコット(リチャード・パーカー)
イルファン・カーン(ラーサ博士)
マーティン・シーン(ベン・パーカー)
サリー・フィールド(メイ・パーカー)

あらすじ

幼い頃に両親が失踪して以来、伯父夫婦に育てられてきた高校生のピーター・パーカー。彼は同級生のグウェンを密かに慕っていたが、ある些細な出来事をきっかけに彼女との関係は急接近する。そんなある日、ピーターは自宅の地下室で父が残していった鞄を見つけ、生物学者のコナーズ博士が父と深い関わりを持っていたことを知る。しかし、オズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ねたピーターは、そこで遺伝子操作をされた実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。そのことによって不思議な能力を手に入れたピーターは……。

感想 (2012年7月1日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

リブート(再起動)され、新たに生まれ変わってのシリーズ開始となった映画スパイダーマン。
旧シリーズ3部作は楽しめたし、キャストの変更にも非常に興味があったので劇場で観てきました。
 
今回は3D鑑賞。一度でいいからIMAXで観てみたい。IMAXで観たって人には評判がいいんだけど、我が東北にはIMAXシアターが一つもないんですよね……。
いつものSony Digital Cinema 3Dで観たんですが、正直、立体感・臨場感が物足りませんでした。スパイダーマンとリザードのバトルシーンでは逆に見づらいと感じてしまいました。あぁ、これは2Dにしとくべきだったと……。本来、アクションシーンこそ3Dで見るべきなのにね。
 
というかその映画館、2Dの上映は大シアターで、3Dの上映は小シアターだったんですよね。
普通に考えて客の入りが見込める3Dが大シアターなんだけど……?
もう3Dというだけで客は集まらない時期になってるのかな?
映画館の苦労が見え隠れする上映スケジュールになってました。
 
なので、個人的にはしばらく3D上映で観なくてもいいかな~?なんて気分になってますよ。映画館側が大シアターで2Dを観ろ、と言うならそれでいいや、と。
本当はIMAXシアターが県内に出来てほしいんですが。


さて、それでは本題「アメイジング・スパイダーマン」(略してアメスパ)のレビューを。
 
新たに仕切り直して始まった新シリーズ1作目。旧シリーズとの一番の違いはキャストですね。
まあ、もう一目瞭然。

主人公ピーター・パーカー役には、「ソーシャル・ネットワーク」「わたしを離さないで」などでの演技が嫌いじゃなかったアンドリュー・ガーフィールド。
旧シリーズのトビー・マグワイアと比べると若干幼くやんちゃな感じ。そしてイケメン。
根暗な少年ではあるのかもしれないけど、スケボー乗ったり意外とアクティブな一面も。
背負ったリュックから携帯取り出すスパイダーマンも良かった♪

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ヒロインは旧シリーズのMJからグウェン・ステイシーに変更。
当然役者も代わり、「ゾンビランド」エマ・ストーンが演じます。
知的で可愛くてビルの上層階に住んでいて……というのが素敵♪
何度も男を乗り換えたMJと違ってピュアですしね~♪(←言い過ぎ)

ピーターとグウェンのピュアなやりとりは青春ぽくてすごい良かったです。
終盤でスパイダーマンと共同戦線を張る姿も高評価。
この子は、さらわれてばかりのMJとは違うんだ、と……。
旧シリーズのヒロインが微妙だった反動でしょうか?やたらグウェンかわゆす♪
 
ベン伯父さんとメイ伯母さんもキャスト変更。
マーティン・シーンは旧シリーズのベン伯父さんよりもちょっとぽちゃっとしていて少し可愛かったかも(笑)
1作目ということで、ピーターが呼び込んでしまった伯父さんの悲劇のシーンが描かれます。
これは旧シリーズでもピーターが能力を人の為に使おうとするきっかけになったエピソードなので絶対必要なんですが、それが始まった時には少し心が痛みましたね。
 
メイ伯母さんは今回黒髪のせいか少し若く、強気な性格に見えましたね……。
個人的には旧シリーズのメイ伯母さんの方に軍配。
(まったく個人的な趣味ですのでアテになりません;)

 
今回のヴィラン(悪役)はカート・コナーズ博士が変異したリザード。
オズコープ社で遺伝子研究をしていた博士の最終目標は身体組織の再生。博士自身、片腕が肘から無いんですよね。
彼にとってリザードになることは、失った腕を取り戻す唯一の方法でもあり……。う~ん、切ない。
ちなみに、演じたリス・エヴァンスはもちろん両腕あります。VFXの進化もAmazingですね!

新薬を早く完成させろとコナーズ博士に詰め寄るのがラーサ(ラタ)博士。イルファーン・カーンというインド人俳優が黒スーツ着て登場。博士というよりヤクザみたいな感じでしたけど……。
この人が口にした「あの方」っていう言葉が、1作目では謎のまま終わりましたね。
オズコープ社の社長のことを指してる雰囲気だったけど……。
ということは、アメスパはノーマン・オズボーンを黒幕に設定してるのかな?
 
逮捕されたコナーズ博士の前に現れた謎の男(シスの暗黒卿っぽい)はどういう人物なんだろうね?
明らかにピーターの父がしていた研究について関わってるぽいですね。
コナーズ博士にもまだまだ出番はありそう。
 
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まあ今作は大きな謎といろんな小さな謎を出しながら、ピーターがスパイダー能力を手に入れ、それを人の為に使い、スパイダーマンと呼ばれるようになる過程をじっくり描いていますね。
この辺の流れは旧シリーズとほぼ同じなんですが、描かれ方がポップからシリアスへ変わった感じはしますね。けして暗いというわけではないけどね。
 
やっぱりこれはサム・ライミとマーク・ウェブの違いなんでしょうね。
アメスパは恋愛要素を大きく取り入れている感じ。もともとはグウェンとMJのダブルヒロインという話もあったみたいだし?
ラストの展開なんて見てしまったら次作の御両人が気になって仕方ない。
 
 
なんだか、レビューが長いうえにまとまらない感じですが、とにかく次作も気になる作品。
まったく新しいシリーズなので、今までスパイダーマン見たことなかったという人にもオススメします。
 
あー、それからNYのクレーン野郎たちの熱い心に泣きそうになりました!
ヒーローは市民を助けてナンボだけど、ニューヨーカーはここぞという時はスパイダーマンを助けてくれるんだよね!
 
It's amazing!!