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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
巻之二 人斬りふたり

和月伸宏
集英社 ジャンプ・コミックス(1994)

あらすじ

比留間兄弟の策略によって、喧嘩屋・斬左こと相楽左之助との闘いに巻き込まれた剣心。維新志士にだけは負けられないと過剰なまでの拘りを持つ左之助は、明治政府に裏切られ非業の最後を遂げた赤報隊の生き残りだった……。

感想

全28巻の長丁場レビュー。現在の進捗率、28分の2(笑)
次回からペース上げて行きます。2~3巻まとめてレビューするとか…。


第2巻は「斬左編」に決着。
この斬左編から、剣心の剣術の流派・飛天御剣流の技の数々が登場します。一番ポピュラーな「龍槌閃」を始め、「龍巣閃」「土龍閃」など…。読み返すとこの左之助との闘いでいきなり飛天御剣流のオンパレード。
実は、第1巻ではそんなに技を出してないんですよね。
まあ、始めて飛天御剣流を使うに値する強敵に出会ったということですね。


物語の方は、左之助の過去を交えてのけっこうシリアスな展開も描かれ、この漫画のカラーをきっちり出してました。
この漫画、舞台は明治10年だけど、幕末の動乱での様々な出来事が恨み憎しみとなって残っていて、それらがこの物語の下敷きになってます。


第2巻では、「刃衛編」がすごくいい感じ。
次々と要人暗殺を繰り返す凶賊・黒笠が現れ、剣心に黒笠撃退の依頼が飛び込んできます。

実は僕、このマッドな人斬り・黒笠こと鵜堂刃衛が、悪役の中では一二を争うくらい好きなキャラでして…。
うふふ笑い、白黒反転の眼……。強烈なインパクトを持ったキャラでした。

不殺(ころさず)を誓う剣心とはまったく相入れない、独自の美学を持ったライバルでもありますね~。
物語の最初の強敵と言って過言ないかと。左之は仲間になるって薄々気づいちゃいますからねw

「お前がいつまで不殺なんて理想を言っていられるか、地獄の淵から見ていてやるよ…」というセリフが印象的。この言葉は、あとあとまで何度も出てきますしね。
あとは、興奮した時に「うふわっふぁーー!」とか嗤うのが好き(笑)
あ、もちろん「我!不敗!也!我!無敵!也!我……最強也!」は殿堂入りの名セリフです!


次巻からは、「恵編」がスタートです。