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世にも奇妙な物語 秋の特別編2012

【ジャンル】
オムニバス・ドラマ
【出演】
大島優子(立花さおり)
高橋克実(田中二郎)
バカリズム(不動産屋)
伊藤英明(雄一)
森口瑤子(貴子)
倉科カナ(山田スズ)
宇津井健(相席の老人)
草剛(サエキ)
品川徹(所長)
タモリ(ストーリーテラー)

あらすじ

心霊アプリ

学習塾で派遣事務員の仕事をしている立花さおりは、塾に通う生徒から「心霊写真の合成写真が撮れる」というスマートフォン・アプリを教えてもらう。次第にその面白さにはまっていくさおりだったが、ある夜、アプリのバージョンアップ通知が届き、さおりは規約を読まずに承認してしまう。「自分が撮った顔を幽霊として合成できる」という新機能が追加され、さおりはますます心霊アプリにはまっていくが……。

来世不動産

闘病中の田中は病院の窓から外を見ていた。蝉の声がやけにうるさい。ふと気付くと田中は草原に倒れていた。草原には不動産屋がぽつんと一軒あるだけ。田中は不動産屋の男から自分がすでに死んだことを知らされる。その不動産屋では、生まれてから死ぬまでの一生を振り返り、「善い行い」と「悪い行い」をポイントに換算して、ポイントに応じて来世の物件(生き物)を決めることができるというが……。

蛇口

雄一には幼い頃から他人には見えない「蛇口」を見ることができた。それは雄一の身近な人間が生死の分かれ目に立っている時に決まって現れ、雄一が蛇口をひねると赤黒い液体が流れ出しその人間は死んでしまうのだった。そして今、自宅で庭いじりをする雄一の元に、妻・貴子が一酸化炭素中毒で重体との連絡が届く。雄一が庭に目をやると、そこにはあの蛇口が現れていた……。

相席の恋人

結婚を夢見るOLの山田スズは恋人と暮らしていたが、恋人の仕事が多忙なことからすれ違いが生じていた。そんなある日、スズはいきつけの喫茶店に一人で入る。午後七時、店内の時計が一斉に時を知らせると同時に、突然周りの客たちが消え、見知らぬ老人が現れる。相席で座った謎の老紳士は何故かスズのことを知っており、「僕はスズの恋人だ」と言い出すが……。

ヘイトウイルス

人間の感情から憎しみが消え去った近未来――。人間の負の感情は、憎悪を増幅する「ヘイトウイルス」のしわざであることが発見され、研究者によってヘイトウイルスを死滅させるワクチンが作られた。感染者やワクチンを管理するためにU.P.O.(ユートピア保全機構)が設立され、サエキはそこでヘイトウイルス感染者を正常に戻す仕事をしていた。そんなある日、新たな感染者が殺人を犯したとの知らせが入る。殺されたのはなんとサエキの妻だった……。

感想 (2012年10月8日、TV録画にて鑑賞)

イワコデジマ!イワコデジマ!(あっ違う!それは「ほん怖」だった!w)

「世にも奇妙な物語」シリーズって毎回ホラーが一、二本ありますよね。
「ほんとにあった怖い話」も同じフジテレビなんだから、怪談系のエピソードはそっちにまとめてもいいのにね。
それとも「ほん怖」は本当に「ほんとにあった」話だけなのかな?(疑惑w)



■ 心霊アプリ
ジョブズ氏が作ったスマホも、日本人が使うとこうなってしまう(笑)
まあそれは冗談ですが、なんとなく「着信アリ」とジャンルが似ているかな、と。
「着信アリ」も携帯の普及にともなって出てきた作品ですよね。それに字面もなんとなく似てる。
みんなが持ってる便利で身近な物が、どこか得体の知れないものと繋がっていたら怖いですよね。

利用規約はしっかり読めよ!という戒めも含まれていました。
規約読まなかったためにアプリから個人情報ダダ漏れ……なんてリアルに怖いですからね(笑)

大島優子ちゃんは美人じゃないけど引き込まれる顔だよね。表情が面白い。
彼女が壊れ笑いをするシーンが一番怖かったり。



■ 来世不動産
「梅ちゃん先生」の総集編見た直後だったので、ゆるめな高橋克実さんが見れてほっとした。
この物語は原作も脚本もバカリズムが書いてるらしいです。で、バカリズムも天国の不動産屋として登場してるので、番組初の一人三役だそうですね。
なかなかゆるゆるな脚本で面白かったですよ。

生前の善行・悪行によってポイントが加点・減点されるんですが、高橋さんが演じた平均的なサラリーマンだと8万ptくらいだそうです。ちなみにパンダは100万pt以上。パンダって相当徳を積んだ聖人でもなければなれないんじゃないの?(笑)パンダ見る目が変わりました。

どんな生き物・立場に生まれても喜びはある、ってことですかね~。



■ 蛇口
謎の蛇口をひねると血のような液体がドバドバ出てきて、身近な人が死んでしまうというホラーな物語。
とんでもないところに蛇口がくっついてるんだけど、さすがにダンボール箱に付いてた時は笑いました。

主人公が過去を回想しながら物語が進み、徐々に主人公の真意が見えてくる展開なんですが、なかなか陰謀めいていただけにラストの結末はシンプルすぎたかな。ラスト、不注意って……(-_-;)もっと黒い終わり方を期待したんだけど……。

セレブ不倫妻役の森口瑤子さんがよかった。遊んでくれないかな~(笑)



■ 相席の恋人
「ちょっとイイ話」枠。そして「ラブストーリー」枠。
つまらなくはないんですが、これといってなにも。
ラストでひょこっとSF設定が出てきてしまって、「奇妙な物語」が「未来な物語」になってしまったのが逆に残念。
説明が要らないのがファンタジーのいいところなんだから、途中までのファンタジーな雰囲気でそのまま終わらせても良かったと思います。

倉科カナちゃんは顔は可愛いんだけども、今回衣装の着こなしがどうなの?でした。
魅力的な体型の人なんだけど、ちょっとボリューム感が出てた。

ちなみに舞台となる喫茶店の名前として何度も出てくる「Pilgrim(ピルグリム)」は、「巡礼者」「放浪者」とかいう意味らしいです。
物語の展開を考えると、なるほどしかし……なネーミング。



■ ヘイトウイルス
憎しみのなくなった世界は本当に幸福な世界なのか?
人は憎しみを本当に捨て去ることができるのか?
切り口は好きですし、管理していた側の主人公が管理される側になるという展開も好きなんですが、画面から低予算ぽさが出ていて残念でした。(まあそれでもオムニバス・ドラマとしてはお金かかってた方だと思います)

物語は衝撃の事実を知らされて、それでも憎しみを捨てられるか?という試練みたいな感じになっていくのでそれなりに盛り上がるんですが、最後に当たり前の展開によって台無しになるので、「あ~あ」な終わり方。

ちなみに、人間の感情から憎しみが消えた世界は幸福なのか?という問いについては、物語の結末とは別にドラマの中に答えがありました。
主人公・サエキに部下が放った言葉、「まさか娘さんと奥さんを殺されたくらいでサエキさんが人を殴るなんて……」このKY発言が今回の秋の特別編で一番ゾッとしたかもしれない。

憎しみが無い、負の感情が無いということは、他人の苦しみも分からないということなんですよね。人を憎むことを知らない部下は、サエキがどんなに辛いか分からないから空気読めない発言を平気でする。
家族を愛していたからこそ、それが奪われた時に憎しみが生まれるのに、その「憎しみ」の存在を否定してしまったら「愛」までも薄れてしまいそうです。


妬んだり、憎んだり、厄介な感情ではありますが、それがあるからこそ他人の感情を推し量って友好な関係を築くことができるし、うまくコントロールすればそれはエネルギーにもなります。
なかなか難しいけれど、ヘイトウイルスとはうまく付き合っていかなきゃならないでしょうね。

ただ、最近の中国の反日デモのフラストレーション止まらない様子を見てると、一時的でいいから人々の心から憎しみを消し去ってほしい気分にもなりますが……。