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カンナさん大成功です! (2006年、韓国)

【ジャンル】
ラブコメディー
【監督】
キム・ヨンファ
【出演】
キム・アジュン(カンナ/ジェニー)
チュ・ジンモ(サンジュン)
ユソン(アミ)
イム・ヒョンシク(カンナの父)
キム・ヒョンスク(ジョンミン)

あらすじ

身長169cm、体重95kgという巨体を持つカンナは何の取り柄もなかったが、ただ一つ誰にも負けない美しい歌声を持っていた。カンナは人気歌手・アミの歌を当てるゴーストシンガーであり、自分の歌声を認めてくれた音楽プロデューサーのサンジュンに密かに想いを寄せていた。しかし、サンジュンの放った思いがけない言葉に傷ついたカンナは、絶望の果てに全身整形という決断をする。一年後、美しく生まれ変わったカンナは身分を偽り、韓国系アメリカ人・ジェニーとしてサンジュンの前に現れるが……。

感想 (2012年2月12日、TV録画にて鑑賞)

特に感動も盛り上がりもないんだけど、ラブコメなのでそこそこ面白かったかな。

原作は鈴木由美子の同名コミック。
この映画は原作を元にいろいろ設定を変えて韓国で実写映画化されたもの。
ちなみに、日本でも山田優の主演で映画化されてますが、そっちは未見です。

ブスでデブな女の子が全身整形をして超・美人に生まれ変わるというストーリー。
「整形は文化」である韓国での映像化ということで、その変わりっぷりがギャグではあるんだけども、どこか根底でリアリティもあるという……。
韓国の女性にとってはプチ整形は既に当たり前のことで、この映画はそれを大げさに表現したように映るかも。


原作と設定が変わってるらしいんですが、まず、主人公のカンナは外見はダメダメなんだけど、美しい歌声という誰にも負けない取り柄を持っているんですよね。
これは体型を活かした特技というものでもないらしい。スリムになった後も歌唱力は変わってませんから。

で、そんな彼女の仕事はアイドル歌手のゴーストシンガー。
要するに歌手の口パクに合わせて舞台裏で歌うんですね。
この設定も実に韓国らしいというかなんというか……。でも、この点については日本も他国のこと言えないんですけどね(-_-;)

生まれ変わったカンナは「ジェニー」と名乗り、憧れのプロデューサー・サンジュンに見出され歌手としてデビューします。
舞台設定がエンタメ業界ということで、華やかな印象を獲得できたのは成功だったと思います。
歌もあるし、セレブリティな生活など、キラキラしていたところがよかったです。
キム・アジュンもかわいかったし!(*´∀`*)

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一方で、やっぱりコメディ作品でもあるので、本当はカンナであるという秘密を隠しながらサンジュンと付き合うという、定番の展開もあります。
「嘘つきは泥棒の始まり」という言葉がありますが、僕は「嘘つきはコメディの始まり」だと思っています。(少なくとも映画などの物語においては)
この映画も、嘘から始まるコメディです。

ただ、たいていの物語は最後に嘘がバレ(バラし)ます。
この物語もクライマックスの告白によって物語が終わります。
正直、「クライマックス」と言えるほどの感動はなかったんだけど、でもあんまり深くないところで気楽に見れるところがこの映画の良いところかな、と思いました。