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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
巻之十七 決着 ー時代が選びし者ー

和月伸宏
集英社 ジャンプ・コミックス(1997)

あらすじ

志々雄真実の圧倒的な力の前に倒れた剣心……。命運が尽きたかに思えたその時、志々雄の前に立ちはだかったのは、斎藤、左之助、蒼紫といった面々だった。仲間たちの想いを受け、再び立ち上がった剣心。志々雄との死闘のゆくえは……。

感想

るろ剣・懐かしレビュー。
今回は!ついに!京都編に!決着!17巻です!!!


この巻は剣心と志々雄真実のバトル中心。
というか、バトルしか描かれてない感じですが、とにかくそのバトルがすごい!
まさに死闘!
るろ剣のベスト・バトルを挙げるなら間違いなく一番はこのバトル!
剣心も志々雄も限界を超えて闘います。

やっぱり志々雄真実は悪役として一級品ですね。
己の美学を貫いてるし、最後の必殺技・火産霊神(カグヅチ)もかなり派手でかっこいいし、なにより散り際が最高じゃないですか!炎の中で高笑いですよ!
正直、志々雄は試合には負けたけど勝負には勝ったんじゃないかと…。というか、勝ち逃げ!

散り際といえば、由美姐さんの最期もインパクトありましたね~!
精神衛生上あまりよろしくない描写なんだけど、それを受け入れる志々雄や方治と、理解できずブチ切れる剣心を描くことで、両者が決定的に異質なものだということを浮き彫りにしてます。

剣心の理念が志々雄の唱える摂理に勝ったという結末ではけしてなく、志々雄真実というキャラが最後までブレなかったのもすごいと思います。
ラストの地獄行も含めて本当に志々雄を描ききったな~と。
いやもうとにかくパワフルな巻でした。
絵もめちゃくちゃかっこよかったし!


次巻からは、人誅編開始。
剣心の過去に深く切り込んでいく、少し暗めの展開になっていきます。