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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
巻之二十 追憶
巻之二十一 そして時代は流れ

和月伸宏
集英社 ジャンプ・コミックス(1998)

あらすじ

幕末の京都。長州派維新志士・桂小五郎の下で暗殺の仕事を任されていた剣心は、ある夜、殺しの現場を一人の女に見られてしまう。漆黒の瞳に白梅香の香り…。雪代巴というその女の問いかけが、剣心の凍りついた人斬りの心を徐々に溶かしていく…。

感想

るろ剣・懐かしレビュー、今回は20巻と21巻。
剣心の過去…、不殺の誓いを立てるきっかけとなったある悲劇が明かされます。


剣心がかつて愛した女・雪代巴が登場ということで、どうしてもその人物像に目がいってしまいますね。
作者自身が認めているとおり、乱暴に言うならエヴァンゲリオンの「綾波モドキ」です(笑)
(この漫画が出た頃も流行ってたんだね、エヴァ)
無口で無表情…、(剣心にとって)不思議な問いかけを真顔でする…、その正体などは不明…。

ただ、数奇な運命を辿った女性であることは間違いなく、もっともっとその内面を描いてほしかったキャラクターではありますね。
デザインも薫より好きです。
いやむしろ、およそ2冊分しか登場してない希少さも手伝って、当時は一番好きな女性キャラでしたねー。

るろ剣の女性キャラの中では貴重な人妻でもあるので、その辺への憧れみたいなものもあったのかも(//∇//)
ただ!今回改めて読み返してみたらッ!何故か燕ちゃんがッ!イチバン可愛い気がするのですがッ!(笑)


巴さんの影になってあまり目立ってないんだけど、剣心も一応出てます(笑)
剣心はこの当時はまだティーンズだったので、一人称が「拙者」ではなく「俺」で、口癖の「おろ」とか「ござる」も言わないんです。
一番の違いは、「不殺の誓い」を立てる前なので、人を斬るということ。
もちろん、弱者のために飛天御剣流を役立てたいという理念の下の行動で、鵜堂刃衛とか志々雄真実とは違う目的で剣を振るうんですが、怒り狂って叫ぶ剣心の姿は意外かも。

まあ、この追憶編だけ「るろうに剣心」ではない、ということですね。
主人公の性格がかなり違うのでそこも見所かも。


あと、見所と言えば、桂小五郎の前髪(笑)
そして、出番は少ないながらも存在感をバッチリ示した高杉晋作!
ロックンローラーですよね、高杉は!
そんな無茶な評価ができるくらいキャラが立ってました♪


剣心の過去を知ってさらに絆を強くした仲間たち。
ついに雪代縁率いる六人衆との闘いが始まります。

このレビューも全体の3/4まで来ました。
最終28巻を含めてあと7巻です!