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ガラクタ

JOTA, 1999, Japan

曲目

だいいろ子鹿
虹~ダンボール
くらげ
ふうせんガム
大切ココロ

感想

少女詩人・螢(ほたる)のインディーズ・アルバム「ガラクタ」
ポエトリー・リーディングとかポエトリー・シンガーとか言われるのですが、早い話が螢の独特な詩の朗読と音楽プロデューサー山本伊織氏の作曲したインストゥルメンタルの融合です。
かつてインディーズ界でカリスマ的存在でしたが現在は引退状態。
(ちなみに、少女だったのはデビュー当時w)


詩の朗読と言っても囁くように歌っています。ウィスパー・ヴォイスですね。
でも、あんまり音程にはこだわってない感じ(笑)
そこが逆に雰囲気を作るのに成功しているんですけどね。

彼女の魅力はなんといってもその独自の詩世界でしょう。
言葉の選び方・繋ぎ方が独特で、何を言いたいのか判然としない感じも。

ただ一つ言えるのは、若者特有の無力感や虚しさ・気怠さを世界観として持っているということ。
ティーンズの時しか味わえない膨らみ過ぎた感受性とでもいうか、ピュアであるがゆえに世界に絶望してしまうあの脆い心をそのまま吐き出しているんですよね。
(どうやら「みんな死ねばいい」とかポツリと言ってしまう子だったらしい)

彼女の作詩能力は才能だけれども、根底にある感情はある時期なら誰でも持ちうるものなんです。
だから、当時カリスマとまで呼ばれたのかもしれません。


このミニアルバムでのオススメは#5「大切ココロ」
美しくも切ない詩です。

ちなみに、螢を知ったのは高校時代に同級生の佐○君が螢のメジャーデビュー・シングル「ハリガネ」を貸してくれたのがきっかけ。
そのとき一緒に貸してくれたのがマリリン・マンソンでした(笑)
僕にポリシックスを教えてくれたのも○川君です。
(共通点を探すと「オルタナティブ」しかないw)