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ロックアウト (2012年、フランス)

【ジャンル】
SFアクション
【監督】
ジェームズ・マザー
スティーブン・レジャー
【出演】
ガイ・ピアース(スノー)
マギー・グレイス(エミリー・ワーノック)
ヴィンセント・リーガン(アレックス)
ジョセフ・ギルガン(ハイデル)
レニー・ジェームズ(ハリー)
ピーター・ストーメア

あらすじ

2079年――、宇宙に浮かぶ刑務所「MS-1」。500人の凶悪犯を実験的に収容したこの施設では脱獄成功率0%を誇っていたが、しかし内部で暴動が起き、たまたま視察に来ていた大統領の娘エミリーが囚人たちの人質になってしまう。一方その頃、CIAエージェントのスノーは、同僚殺しの容疑をかけられMS-1へ収監することが決定する。自らの潔白を証明する証拠がMS-1にあることを知ったスノーは、CIA調査官ハリーの提案「MS-1へ潜入し大統領の娘を救出する」ことを決意するが……。

感想 (2012年12月13日、MOVIX仙台にて鑑賞)

これ、リュック・ベッソンが監督したわけではないんですね。(←今気づいたw)
ベッソンは脚本と制作で参加。実際はジェームズ・マザーとスティーブン・レジャーという二人による共同監督。
制作会社がベッソンが社長を務めるヨーロッパ・コープなので、まあほぼベッソンの映画ということになるんでしょうけど。


主演は「メメント」「タイムマシン」のガイ・ピアース。最近では「プロメテウス」にものすごいジジイメイクで出てたけど気付きませんでした。(←今知ったw)
彼がマッチョなアクション俳優として活躍してるのは初めて見ましたね。

ヒロインのエミリー役にはドラマ「LOST」でブレイクしたというマギー・グレイス。
来年公開の「96時間 リベンジ」ではリーアム・ニーソンの娘役を演じるそうです。
個人的には、ヒロインを張るにはちょっと物足りなかったですね……。まあ、個人的な好みの問題ですね。

宇宙刑務所を占拠した囚人たちのリーダー役アレックスには、脇役としていろんな作品に出てるヴィンセント・リーガン。
あと、何者かに嵌められたスノーを厳しく尋問する安全保障局の長官にピーター・ストーメア。この人もどこかで見たような記憶があります。

ただ、役者目当てで見るような映画ではなかったですね……。
ガイ・ピアースのファンならば……という感じですかね?


物語は予告編から予想した通りの内容と言っても過言ではないでしょう。
脱獄不可能の刑務所が囚人たちに占拠され、大統領の娘を救うという使命を帯びた戦闘のプロが単独で潜入、大統領の娘を守りながら敵と戦う……。
この作品は一応フランス映画なんですが、かなりハリウッド的な映画ですね。
そして、残念ながらハリウッドに及ばなかった作品です。

全体的に中途半端というか、なんというか、突き抜けなかった作品ですね。
アクションにしてもドラマにしてもCG処理にしても、なんとなくB級臭が漂う感じ?
サスペンス的な面白味も用意されていますが、なんか途中から予想できちゃったし……(^_^;)

アクションよりも主人公とヒロインのウィットに富んだ会話(?)の方が物語を構成している感じですね。
こういうジャンルの物語って緊迫感途切れちゃうとダメなんですが、もう緊張の糸がブツリブツリと切れてしまうんですよね。
「フィフス・エレメント」のような娯楽SFとも言える雰囲気であれば、そういったユーモアは作品の良さになるんですが、この「ロックアウト」の硬質なカラーにはヒロインとの無意味な会話は合ってなかったと思います。

それから、敵役の囚人たちも中途半端な印象。
いろいろ酷いことをするんだけど、イマイチ凄みを感じない……。

設定に難クセをつければ、そもそも実験段階の刑務所のくせに「脱獄成功率0%」を名乗ってるし、なのにクーデターで囚人に占拠されてるし、さらに脱獄不可能と言う割に脱出ポッドで脱出できちゃうし……。


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SFとしての面白さはどうかというと、MS-1を防衛する機銃がかっこよかったり、それに挑む戦闘機との攻防戦が中々アツかったですね。(←ほんの少ししか描かれなかったけどw)
終盤では大気圏外で○○○というシーンもあってその時は「おおお!?(笑)」となりました。
ぶっ飛んでるなー!と。

ただ、上映時間の大半を占めるMS-1内部の映像が普通すぎるんですよね。
「未来的」ではありますが、もうそこらのSFから借りてきたようなデザインばかりで、オリジナリティがなかったです。
さらに、スピード感MAXのチェイスシーンもCGの出来が00年代前半って感じでした。
そのシーンだけは近年まれに見るスピード感だったので、あれを1コマ1コマ美しく描いてくれてたら良かったのに……(^_^;)

この作品のキャッチコピーが「『フィフス・エレメント』から15年。リュック・ベッソンが再び描く、誰も見たことのない未来」というものだったんですけど、正直言って、「誰もが見たことのある未来」だったのが残念。
でもSF好きならそんなのカンケーないんですけどね(笑)