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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
巻之二十七 答

和月伸宏
集英社 ジャンプ・コミックス(1999)

あらすじ

剣心たちの前に立ちふさがった黒星(ヘイシン)のボディーガード「四星(スーシン)」。斎藤対青龍、蒼紫対朱雀、左之助対白虎、弥彦対玄武のそれぞれの闘いの行方は……。そして、剣心と縁の最後の私闘がついに幕を切る……。

感想

るろ剣・懐かしレビュー、今回は27巻。
いよいよ縁のアジトのある小島に上陸した剣心たち。縁との決戦の前に立ちはだかったのは……。


25巻の弥彦パートと剣心復活、26巻の左之助パートを経て、ついに縁と対峙……。
……の前に、縁の組織のNO.2呉黒星(ウー・ヘイシン)が連れて歩く4人の護衛「四星」(スーシン)と、剣心の仲間4人との闘いが描かれます。

うーん、このバトルは必要だったのでしょうか?
斎藤・蒼紫・左之助・弥彦に連載最後の見せ場を与えるためとはいえ、正直、雑魚と闘っても見せ場にならない気が……。

そもそも人誅編で既に番神とか、乙和とか、八ツ目とかと闘って、既に見せ場はありましたよね。
蒼紫だって外印と闘ってますし。
弥彦なんて乙和と闘った後に、脱獄した鯨波の相手まで務め上げてるし(笑)

黒星がどうしてもポッと出のキャラに思えるので、八ツ目や乙和以上にどうでもいいキャラに成り下がってるんですよね。
志々雄一派のNO.2とはえらい違い(笑)

加えて四星のデザインが尖角以下では……。
やはり、左之助のような徒手空拳には見た目も徒手空拳っぽい番神や式尉、案慈が似合うんです。
味方キャラには個性的なのに、敵キャラに個性がないのは残念。

しかも弥彦VS鯨波のようなアツいバトルを見せられた後だから余計に蛇足のような気がしました。


後半はついに剣心VS縁。
以前とは違い、明確な答えを持って闘いに臨む剣心と、ついに剣心の命を狙い始めた縁。

縁の猛攻、特に全身の神経の異常発達による超反応「狂経脈」がすごい。
宗次郎もそうだけど、剣心より速い人って圧倒的に有利ですよね。