『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年、アメリカ)

原題:The Day After Tomorrow  監督: ローランド・エメリッヒ  製作総指揮: ウテ・エメリッヒ、ステファニー・ジャーメイン、ケリー・ヴァン・ホーン  製作: ローランド・エメリッヒ、マーク・ゴードン  脚本: ローランド・エメリッヒ、ジェリー・ナクマノフ  出演者: デニス・クエイド、ジェイク・ギレンホール、イアン・ホルム、エミー・ロッサム、サラ・ウォード、タムリン・トミタ  音楽: ハラルド・クローサー  撮影: ウエリ・スタイガー  編集: デヴィッド・ブレナー  配給: 20世紀フォックス  上映時間: 124分

【あらすじ】
地球温暖化により、南極大陸の棚氷が融け始めた。南極の調査中にその光景を見た気象学者のジャック・ホールは、温暖化による海流の急変が将来的に氷河期を引き起こす可能性を考え、危機を訴えたが、ベッカー副大統領には相手にされなかった。
しかし、ジャックの予測した遠い未来に起こるはずの異変は、数日後から世界各地で頻発し始めた。東京ではゴルフボールサイズの巨大な雹が降り注ぎ、ロサンゼルスは巨大な竜巻によって壊滅し、イギリスではスーパー・フリーズ現象によってオイルが凍結して英軍のヘリが墜落、ジャックの息子サムと友人のいるニューヨークには豪雨と巨大な高潮が押し寄せた。
人々は、まさに身も凍る寒さの中、生き残るための判断を迫られることになる。



【感想】
(2010年12月25日、TV録画にて鑑賞)

ホワイトクリスマスには違いないけど、降雪量が多すぎて全然ロマンチックではなかったクリスマスに鑑賞。
意識したわけではないんだけど、この映画も大寒波(氷河期)が到来する映画で、外の景色と完全にリンクして他人ごととは思えませんでした(笑)
そんな中、母が「イトーヨーカドーに行ってくるね」と決死の脱出を試みます。
「気をつけて」と言う僕の声にいつもの何倍もの重みがあったことは言うまでもありません(笑)


監督は『インディペンデンス・デイ』や『2012』のローランド・エメリッヒ。
主役の気象学者ジャックを『バンテージ・ポイント』『パンドラム』のデニス・クエイド。息子を助けるために奮闘する姿を見て「適役」としか言いようがないですね。
その息子サムに『ドニー・ダーコ』『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』のジェイク・ギレンホール。どこかナイーブな感じの顔立ちは高校生クイズの参加者にぴったりでした(笑)
サムが想いを寄せる女の子ローラに『ポセイドン』『DRAGONBALL EVOLUTION』のエミー・ロッサム。彼女はカワイイのかなんなのかいまだによく分かりません。『ポセイドン』では魅力的な胸元を披露してくれるんですが、今作は最初から最後まで厚着です(笑)若くて可愛らしかったけどね。


冒頭、広大な雪原を低空から撮っていき、主人公たち南極調査隊のキャンプにたどり着く。
物語のスケールと予算のでかさを表すかのような壮大な導入部でしたが、いささか長いと感じました。

逆に、氷河期の到来を予見しておきながらさっさと諦めムードを作って、自分は息子を助けに行くっていう主人公の決断についてはちょっと早いと感じました。
もうちょっといろいろ人類のために頑張ってみても良かったんじゃないかな~と。できることは何もないっていう状況は分かりますが。
副大統領に報告したのに無視されてもう手遅れです、っていうのはあまりに副大統領に責任を押し付けてないだろうか?結局、誰しもその現場にいて被害に遭わなければ実感も理解もしないと思うので、理解してない人に判断を委ねること自体に無理があるのかも。社会の構造とか秩序の話は別にして。

願わくば、「御上がやらないなら俺がやる!(法律破ってでも!!)」くらいの気概を主人公に見せて欲しかったです。危険を一番理解してたのは主人公だったんだから。


まあ、あまりディザスターものは好みじゃないので……。SF絡むならもう少し興味湧きますが、本作は「明日にでも現実に起こりそうな話」なので。
南極の氷は現実に減ってるんですよね?海流が変わって気候が変動するって話も、地味にありそうで怖い。
じゃあ、自分には何が出来るんだろうか?とか真面目に考えてみちゃいますね、ついつい。
世の中、エコ(エコロジー)とエコ(エコノミー)が盛んに叫ばれてますが、とどのつまり、「金のかかることはするな」って事ですよね。自分では生産できないものを手に入れようとするから金がかかる。エネルギーを消費して資源が減る。
だから、貧乏でいいのです。不必要なものを買ったりして無駄にエネルギーを消費しないで済む。給料もあまり高額だと無駄に使ってしまうから、足りないと感じるくらいがちょうどいい。
つまり僕は一生、今のままが地球に優しい、ってことですね。いいのかそれで(笑)


母は夕方、無事に帰宅しました。