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リトル・ランボーズ
(2007年、イギリス/フランス)

【監督】
ガース・ジェニングス
【出演】
ビル・ミルナー
ウィル・ポールター
ジュール・シトリュク
エド・ウェストウィック

あらすじ

80年代のイギリス。11歳の気弱な少年ウィルは、プリマス同胞教会の厳しい戒律の下で育てられ、テレビや映画などの娯楽を禁じられていた。そんな彼の楽しみは、空想の物語を落書きすることだった。ある日ウィルは、学校で一番の悪ガキと名高いカーターと出会う。カーターの家に遊びに行ったウィルは、そこで偶然に映画「ランボー」を観てしまう。生まれて初めての映画、敵をやっつけるヒーロー……。たちまちランボーの虜になったウィルは、自らを“ランボーの息子”と名乗り始める。

感想(2010年12月29日、仙台フォーラムにて鑑賞)

ランボー知らない僕でもそれなりに楽しかったかな。

コメディ作品って結局最後は感動させてくれるからいいですよね。感動あるいは大爆笑?
恋愛コメディ、友情コメディ、家族愛コメディ、スポーツのコメディ、ペットのコメディ……。コメディにもいろいろありますが(というか、すべての映画ジャンルにコメディ化する可能性がある?)、そのほとんどは、終盤で「谷」があってその後「山」がくる。ああ、これはコメディに限ったことじゃないですね。

この『リトル・ランボーズ』は“友情コメディ”と言えましょう。
そしてその友情を育む少年たちには、細っこい体のおとなしい男の子ウィルと、教師から“悪魔”と呼ばれるほどの問題児カーター。これはもう絶対アタリと言えましょう。
この2人の友情話が物語の軸で、悪く言えば“所詮、友情話”なんだけど、なんか悪い気はしなかったですよ。
谷も山もありきたりなものでしたけど、何故か素直に鑑賞できました(笑)


2010年は『ミックマック』も劇場で見ましたが、“可愛らしさ”で言ったら『リトル・ランボーズ』のほうが断然よかったです。
そして80年代の音楽やファッションもよかった。それを観客に知らしめる役を担っていたのはフランスからの交換留学生ディディエ。年上のお兄さんたちが絡んできたおかげで、映画全体がとてもポップな仕上がりになってますね。ディディエ親衛隊が歩いて来るシーンもかっこいい。構図がいいもの。

役者さんは子供から大人まで無名の俳優を起用。
誰か有名な人いないかなと探したら、エド・ウェストウィックが結構重要な役割で出てます。海外ドラマ「ゴシップガール」の“チャックさん”ですね。って僕は「ゴシップガール」見たことないですけどね。そうらしいです。

2人の主演子役、ビル・ミルナー(ウィル役)とウィル・ポールター(カーター役)はそれぞれオーディションで「ウィル(カーター)は君しかいない!」と即決だったようです。もうそれも納得のハマりっぷりでした。
とくにカーターの悪ガキ面が最高♪
ウィル・ポールターくんはもうすぐ公開の『ナルニア 第3章』でユースチス役に抜擢されたので、そっちでも悪童っぷりを披露してくれると思います(笑)

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ついでに監督のガース・ジェニングスも新人です。
プロットはベタな作りでしたけど、絵とか構図とかはとてもポップでよかったと思います。


小品ですが、とても粋な作品でした。
ランボー知ってる世代は余計に楽しめるでしょうね~♪
うらやましい……(ランボーシリーズは本当に見たことがありません、汗;)







音楽が印象的だったので、使用楽曲を表記。

THE CURE/CLOSE TO ME
SIOUXSIE & THE BANSHEES/PEEK-A-BOO
NU SHOOZ/I CAN'T WAIT
DURAN DURAN/WILD BOYS
JONATHAN RKHMAN & THE MORDERN LOVERS/EGYPTIAN REGGAE
GARY NUMAN/CARS
FUN BOY THREE/OUR LIPS ARE SEALED
BLONDIE/RAPTURE
THE REAL ROXANNE/BANG ZOOM(LET'S GO-GO)
THE HUMAN LEAGUE/LOVE ACTION(I BELIEVE IN LOVE)

オリジナルスコアはJoby Talbot