新作映画を観ても、レビューに時間がかかって、UPする頃には公開終わってることが多いので、
今回からは、「書きたいものから書き、UPしたいものからUPする」という方針にチェンジします。
なかなか書く気が起きない作品は後回し。事実上、見た映画すべてをレビューすることは出来なくなるかもしれません。ご了承を。

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ソーシャル・ネットワーク
(2010年/アメリカ)
【監督】
デヴィッド・フィンチャー
【キャスト】
ジェシー・アイゼンバーグ
アンドリュー・ガーフィールド
ジャスティン・ティンバーレイク
ブレンダ・ソング

*あらすじ

2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。
世界最大のSNS"Facebook"誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。

*感想(2011年1月29日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

先に結論を言えば、僕は映画の見方が分からないのかもしれません。

多くの映画賞を受賞し、僕の実生活でもここ数年シェアを拡大してきているネット世界の裏話を描き、加えてチュニジアの政変にFacebookが関わっていたなんていうタイムリーなニュースも届き、今年最初のシネコン鑑賞を飾るのはこの映画以外なう!いや、ない!……そんな思いで行きました。(小さい映画館含めると3作品目だけどねw)

デヴィッド・フィンチャー監督の作品は……すいませんm(_ _)mちゃんと見た記憶がありません。
キャストも、ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグを昨年「ゾンビランド」で見た以外、知らない人ばかりです(*´∀`)まあ、このブログは今年もそんな感じでやっていきます(笑)

でも、まあタイムリーな話題だったし、予告編も印象が良かったので、知らないうちに期待度が上昇していたんでしょうね。

個人的には「尻すぼみ」に感じてしまいました。

冒頭――これはいろんな人が書いてますが、秀逸で小気味いい出だしでした――からラスト直前まで繰り広げられる若者たちの成功と葛藤の人間ドラマ。これは本当に面白いと思います。
何も、文句のつけようが無いといった感じ。とても上質というか、高いレベルでまとめられている作品です。

でもその高いレベルには意外性がなかった。
あらすじや予告編などで得た情報で、観る前からザッカーバーグの身に起こったことはだいたい想像がついていました。
それを裏切ってくれる展開やセリフやアクションがなかったんです。
当然、新作映画なので各シーンに目新しさはありますが。何年か前の流行語を用いて表現するなら、「想定の範囲内」でした。

いや、べつにつまらないわけではないです。
脚本が評価されているとおり、観ている間は興味を持って観ていられる。面白いです、実際。
ただ、エンディングを迎えたときに、「ああ、これで終わりなんだ……?」とやや物足りなさを感じるんです。
観客にとってラストシーンが与える印象はとても大きいものだと思うので、この映画が、このラスト(終わり方)で、賞に輝くということに少し疑問を持ちました。


気になるラストなんですが、僕はあの行動を別れた彼女に対する愛情や謝罪とは思えませんでした。
主人公が成功するよりも前に彼を否定した唯一の女に対する「俺は成功したぞ」アピールか、または、二つの訴訟を抱えて閉塞感のただ中にいた彼が「現状を打開するためには何か奇跡でも起きなきゃなんねえ」と考え、一番ありえなさそうなこととして元カノに友達申請したか、……僕にはそんな風に見えて、いまいち感情移入ができませんでした。
そしてそれは、主演のジェシー・アイゼンバーグのせいではないと思うんですよね。

「今年度NO.1」と叫ばれた本作ですが、結局は取り扱った話題・人物が、もともと世の中の注目を集めていたというだけで、話題性以外の部分では(上質ですが)平凡な作品ではないでしょうか?
10年後くらいにはまた違った革命的出来事が起こっていて、それを成し遂げた若者を主人公に似たような人間ドラマが作られているんだろうな……と、冷めた気分になってしまいました(;´∀`)
まあ、いろんな人が面白いと言っているので、面白い映画なんでしょうね。僕が映画の見方を理解してないだけで。なんか、負け惜しみみたいな文章になってるなあ(笑)

それにしてもハーバードの学生については遊んでる印象しか与えられない作品。
NHKの白熱ハーバード教室?の学生と本当に同じ大学通ってんのか(笑)
ザッカーバーグ氏はサンダル先生の講義を受けて、社会と正義について学んでいたら、友人から訴えられることもなかったのでは?

 
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