「レッドクリフ PartI」(2008年、中国/香港/日本/韓国/台湾)

中国語題:赤壁  英題:Red Cliff PartI  監督:呉宇森(ジョン・ウー)  製作総指揮:張家振(テレンス・チャン)  脚本:呉宇森、陳汗(チェン・ハン)、盛和(シェン・ホーユー)、郭筝(グオ・ヂョン)  出演者:梁朝偉(トニー・レオン)、金城武、張豊毅(チャン・フォンイー)、張震(チャン・チェン)、趙薇(ヴィッキー・チャオ)、胡軍(フー・ジュン)、中村獅童、林志玲(リン・チーリン)  音楽:岩代太郎  主題歌:alan(阿蘭)  撮影:呂楽(ルー・ユエ)、張黎(チャン・リー)  編集:デビット・ウー、林安児(アンジー・ラム)、楊紅雨(ヤン・ホンユー)  制作会社:獅石娯楽公司、中影集団  配給:中国电影集团公司、美亜電視、東宝東和/エイベックス  上映時間:145分

【あらすじ】
三国時代の中国。漢王朝の丞相として権力をほしいままにしていた曹操(チャン・フォンイー)は、天下統一の野望を叶えるために、未だ帰順しない劉備(ユウ・ヨン)を攻め立てていた。圧倒的な兵力に敗走を繰り返しながらも、劉備は南へと逃げ延びる。
劉備の軍師・諸葛孔明(金城武)は、江南を治めていた孫権(チャン・チェン)の下へ赴き、共に曹操を迎え撃つことを提案する。孔明と孫権軍の総司令・周瑜(トニー・レオン)は意気投合し連合軍を結成するが、その数は6万。対する曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだった……。



【感想】
(2011年1月16日、TV録画にて鑑賞)

これで4回目の鑑賞です。劇場で2回、TVで1回、そして今回TVで1回。
今思うと、なんでこの映画を2回も映画館に観に行ったのか自分でも分かりません(苦笑)
当時は待望していた映画で、楽しく見れたんだと思いますけど、今はつまらない映画の部類に入ります。


ゲームでしか、三国志を知らないせいもあってか、俳優の顔と役に違和感を感じますね。
張飛の顔が作り物で膨らましてるっぽい、関羽が妙に小顔な気がする、趙雲が素朴すぎる……。
顔的にナイスな配役と思ったのは、内省的な孫権と、策にまんまとハマる曹操陣営の武将たち。
アジアの俳優のことは全然分からないのですが、ちょっと見た目的に「?」な三国志……。

まあ、それはいいとしても、アクションのつまらなさはどうしようもないと思います。
特に、part I の最大の見せ場であるはずの八卦の陣のしょーもなさは、はっきり言って、「お金の無駄遣い」。広大な土地と大勢の人間と大掛かりな仕掛けを練習する時間を費やして、運動会の6年生の出し物的なものを見せてくれます。
あのシーンは本当に面白いんだろうか?いくら2部構成であったとしても、1部には1部のクライマックスが必要なはずで、それがあの八卦の陣ならものすごく尻すぼみな第1部としか言いようがありません。

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悪いところばかりを挙げましたが、いいところも少しはあるんですよ(汗;
序盤の趙雲の赤ん坊を守りながらの戦い、実にシンプルなアクションシーンですが、だからこそ良いと思います。大勢が入り乱れる軍団vs軍団の戦いよりも、1人vs少数の方が圧倒的に迫力があるんですね。このシーンは何度見ても面白いと感じます。僕の中ではむしろクライマックスが序盤にきてしまっている感じ(笑)

そして岩代太郎作曲のテーマ曲(ちゃっちゃっちゃ、ちゃららっちゃ♪)は、やはり素晴らしいテーマです。なんだか、第2部への期待を膨らませるような、そんなメロディ。でもpart II はもっとしょーもなかったんですが……。


過去に書いたこの作品への記事を探してみたら、意外にも絶賛しているじゃありませんか、僕。
この2年の間に映画が少しは分かるようになったのか、それとも性格が捻じ曲がってしまったのか(笑)
前者だと思いたいですが、後者じゃないとも言い切れないな(;・∀・)