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「ラストサムライ」(2003年、アメリカ/ニュージーランド/日本)

原題:The Last Samurai  監督:エドワード・ズウィック  脚本:ジョン・ローガン、エドワード・ズウィック  製作:トム・クルーズ、トム・エンゲルマン、他  製作総指揮:テッド・フィールド、他  出演者:トム・クルーズ、ティモシー・スポール、渡辺謙、真田広之、小雪  音楽:ハンス・ジマー  撮影:ジョン・トール  編集:スティーヴン・ローゼンブラム  配給:ワーナー・ブラザーズ  上映時間:154分

【あらすじ】
明治維新直後の日本。軍事力の近代化を図ろうと西洋式の戦術を取り入れたい日本政府は、政府軍指導のため南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)を雇う。彼はさっそく西洋式の武器の使い方などを教え始めるが、ある時、政府に反旗を翻す侍のひとり、勝元と出会い、戦う。敗れたオールグレンだったが、勝元は命を奪わず連れ帰り、妹のたか(小雪)に世話を任せる。



【感想】
(2011年7月24日、TV録画にて鑑賞)

謙さんがトム・クルーズをおちょくっている^^♪


明治維新直後、西洋式軍隊を作りたい日本政府に呼ばれ、日本にやってきたオールグレン大尉。
政府に反抗する武士団を率いる勝元と対決しますが、奮戦むなしく捕らえられてしまいます。
勝元の領地へ連行されたオールグレンの世話をするのは、彼が殺した男の妻・たか。
たかの家族と暮らし、村を歩きまわり、勝元と言葉を交わすうちに、オールグレンの心にある変化が起こります。


まあ、有名作なので説明は不要ですね。
時代考証がメチャクチャで、面白いです♪

「史実と違う」なんてレベルじゃなく、日本人なら誰もが「ここは日本じゃない」と感じるレベル。
実際、戦闘シーンはニュージーランドで撮られたらしく、日本にはない植物が映ってたりします(笑)
まあ、植物くらいは大目に見ても、立ち居振る舞い、場のムード、言葉のニュアンスなどなど……。なんとなく、なんとなくだけど「明らかに違う」んですよね。
そういう意味では「シルク」(2007年)と似てますね、この映画。


そもそも、「トム・クルーズが時代劇に挑戦」とか「明治初期の日本を舞台に……」という先入観がすべての間違いで、「トム主演映画に日本人俳優が集められた」だけの話。
原題を直訳しなかったのは正解だと思います♪「最後の侍」ではなく、あくまで「ラストサムライ」。

だからと言って、何やっても許されるってわけではないんですけどね……。
中盤に出てくる間違った忍者集団について監督らアメリカ人スタッフのコメント、
「間違っているのは解っているが、どうしてもニンジャを撮りたい」。

……だったらニンジャ映画撮れよ(# ^Д^)コラ
邦題「ファイナルニンジャ」なら文句言わない(笑)


この映画の僕なりの楽しみ方……、それは「トム・クルーズを謙さんがどんだけおちょくるか」です。
トム演じるオールグレンは、戦いに敗れたのに命を救われ、命を奪った相手の妻の世話になり、自由に出歩くことさえ許されています。
捕虜にしてはかなりの好待遇。それをいぶかしんだトムは「あんた、俺をどうしたいんだ?」と謙さんに訊ねますが、謙さんも実はよく分かってない様子(笑)トムの運命を天に委ねてしまったようです。

これが、欧米人の、特に――なんでも「勝ちとる」――アメリカ人には多分よく解らない、もどかしい部分なわけで。トムと謙さんの会話を見ていて、「あぁ、謙さんがトムを翻弄してる♪」と楽しくなりました。


ちなみに今回、一応名シーン、小雪による「着せかえトム・クルーズ」はバッサリカットされてました。いいシーンだと思うんだけど……。代わりに前回見てない「水浴び小雪」シーンが見れましたので許しますけどね;(このへんも「シルク」っぽい)

ただ、冒頭はいっつも切られますね、なぜか。




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