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「なくもんか」(2009年、日本)

監督:水田伸生  脚本:宮藤官九郎  製作:奥田誠治  製作総指揮:飯沼伸之、清水啓太郎  出演者:阿部サダヲ、竹内結子、瑛太  音楽:岩代太郎  主題歌:いきものがかり「なくもんか」  編集:平澤政吾  配給:東宝  上映時間:134分

【あらすじ】
無茶苦茶な父に捨てられ、幼少期に生き別れた兄・祐太(阿部サダヲ)と弟・祐介(瑛太)は、互いの顔も名前も知らずに成長する。祐太は、東京下町の商店街でハムカツが名物の店を切り盛りし、祐介はお笑い芸人として超売れっ子になっていた。そんなある日、祐太のもとに、初代店主の一人娘・徹子(竹内結子)が突然帰って来る。



【感想】
(2011年8月27日、TV録画にて鑑賞)

「なくもんか」なのに泣きすぎだろ……。
多分、こんなツッコミもクドカン&阿部サダは折り込み済みなんだろうけど……。
泣きすぎだろ……。


普段、というか今まで見てきた阿部サダヲと比べると、今回の演技は割と押さえている感じで、それが逆にいい感じ。
無愛想で全然笑わない弟役の瑛太との対比で、弟を気遣う良い兄のイメージも増幅された感じです。

というか、この“山ちゃん”、いろんな人に気を使いまくってます。
幼少期から居候として過ごしてきた彼の「人様の家では絶対に泣かない」という自分に課したルールや、いつも――時に無理してまで――ニコニコしている姿が哀しい笑いを生み出す作品です。

笑っていても眼の奥では笑っていない……、町内の世話を一生懸命していても、心の底では周囲に対して線を引いてしまっている。
そんな複雑な人を、コミカルに演じています。


そんな山ちゃんの理解者的な存在になっていくのが、竹内結子演じる徹子。
ある日突然、子連れで帰ってきて、山ちゃんの嫁になります。

この人の演技もコミカルで良かったですが、もう少しはっちゃけても良かったかな?
どうしても「女優・竹内結子」なんですよ。もちろんそれは竹内さんの良さなんですが、相手役が阿部サダでなくても、この演技は見れたのでは?と思いました。
ハムカツに例えれば、阿部サダがハムで、竹内さんがハムを包む衣なわけで、その衣がまだまだ美しすぎました。もっとギトギトして下さい!
2人のハーモニーが名物ハムカツには必要不可欠なんじゃないかと感じました。

じゃあ、秘伝のソースは誰なんだ……!?(゚A゚;)


あと、オチもちょっと弱い感じがします……。
僕はTV枠で見たわけですが、本当は2時間超の大作みたいです。
でも、それを考えるとますますオチが弱い感じが(ry

こういう作品はサクっと見れるくらいの尺でいいと思います。
ほら、ハムカツもサクサクしてたほうがいいですよね♪(オチがついたw)




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