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「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」(2011年、アメリカ)

原題:Rise of the Planet of the Apes  監督:ルパート・ワイアット  脚本:アマンダ・シルヴァー、他  製作:リック・ジャッファ、他  製作総指揮:トーマス・H・ハンメル  出演者:ジェームズ・フランコ、アンディ・サーキス、フリーダ・ピントー、ジョン・リスゴー、ブライアン・コックス、トム・フェルトン  音楽:パトリック・ドイル  撮影:アンドリュー・レスニー  編集:コンラッド・バフ、他  製作会社:チャーニン・エンターテインメント、WETAデジタル  配給:20世紀フォックス  上映時間:106分

【あらすじ】
薬物研究者のウィル・ロッドマン(ジェームズ・フランコ)はアルツハイマー治療薬を開発。実験台としてある雌猿に新薬を投与したが、実験は失敗し、雌猿は凶暴化した末に死亡。その後、ウィルはその雌猿が死ぬ前に産んだ仔猿を引き取り育てる事に。シーザーと名付けられた仔猿は成長するにつれ驚異的な知性を発揮していくが……。



【感想】
(2011年10月8日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

途中で思わず震えました。シーザーがアメリカ杉を駆け登っていくシーン。
シネコンのシアター2という大きいスクリーンで観たせいか、映像と音響だけで自然と涙が出てきました。特に強いメッセージがある場面でもなかったんですが。

大作は大スクリーンで――つまり公開直後に――観なければ。


「猿の惑星」(1968年)の前日譚との触れ込みですが、旧シリーズと関連する所は少なく、新たな「猿の惑星」シリーズの第1作であり、序章といった感じです。
例えば、68年の舞台設定は「宇宙進出時代、とある宇宙飛行士が不時着した惑星」だったと思いますが、今作「ジェネシス」は現代を舞台に描かれます。

主人公は宇宙飛行士ではなく、アルツハイマー治療薬を開発する研究者ウィル。
「127時間」のジェームズ・フランコが、病気の父と倫理の狭間で苦しむ姿を好演します。

いや、主人公は猿のシーザーなのかな?
演じたのは、「キング・コング」も演じた経験のあるアンディ・サーキス。映像化したのは「アバター」のWETAデジタル。
途中からサル通り越して人にしか見えないほどのリアリティでした。

ウィルの恋人役に「スラムドッグ・ミリオネア」のフリーダ・ピント。
正直言って半分はこの女優さん目当てで行きました(笑)
今回は獣医として登場!あぁっ!インテリ美女……素敵(*´∀`*)


実は、観た直後はストーリーにちょっと物足りなさを感じました。
「あれ?ここで終わり?むしろここから反撃でしょ?」みたいな所で終わるので、僕はちょっと拍子抜けしてしまったんですが……。

でも、それは僕の勝手な思い込みのせいだということにすぐに気が付きました。
いつの間にか「人類は猿に滅ぼされた」と勘違いしていまして(汗;
「反抗」はするけど「反攻」はしないんですよね~。
でも僕は勝手に「反攻」をクライマックスに設定してしまっていたので、ラストのアクションシーンの後にもっとすごいアクションがあるもんだと思ってました。どんだけ欲張りなの、自分(笑)

他にもいろいろな場面で、「猿の惑星」を知っているがために、そしてその記憶が曖昧なために、「ジェネシス」自体をダイレクトに受け止められない自分がいました。
「NO~!!」って叫んだシーンも、「え、喋っちゃうんだ(笑)」→「いや、まて『猿の惑星』は猿が喋るんだったな」→「あ、これ猿が初めて喋った歴史的瞬間なんだ!」なんとも回りくどい受け止め方。
結局、「猿の惑星」の残像がチラついてしまいましたね。

旧シリーズを知らない人の方が素直に楽しめたのかもしれません。


とはいえ、シーザーやウィルの表情を見て感情を追っかけるだけでもかなり面白い映画です。
映画館から帰ってきてまた予告編を見たんですが、もう一度劇場に行きたくなりました♪
1回目は心をクリアにして見ることが出来なかったんですが、結末の分かっている2回目は素直に見れるかもしれません。

今後、21世紀版「猿の惑星」シリーズが作られていき、そのイメージが旧シリーズよりも強くなったときに、この「創世記」は本当の面白さを発揮するのかもしれませんね。

あの悪人ヅラのサルが今後の作品に登場するのか気になるし、WETAの映像には「ロード・オブ・ザ・リング」「アバター」そして今作と魅了されっぱなしなので、今後も大注目のシリーズになっていくと思います♪






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