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「孤高のメス」(2010年、日本)

監督:成島出  脚本:加藤正人  製作:中曽根千治、他  出演者:堤真一、夏川結衣、吉沢悠、中越典子、松重豊、成宮寛貴、矢島健一、平田満、余貴美子、生瀬勝久、柄本明  音楽:安川午朗  編集:大畑英亮  製作会社:東映東京撮影所  配給:東映  上映時間:126分  

【あらすじ】
1989年、ある地方都市。市民病院に赴任した外科医の当麻(堤真一)は病院の体制に不満を感じながらも、次々と困難なオペに取り組み、医師としてやるべき仕事にまい進していく。手術室看護婦の中村(夏川結衣)はそんな当麻の姿に触発され、懸命に仕事に取り組んでいく。しかしそんな中、病に倒れた市長のために、違法となっている肝臓移植手術を施すべきか否かの選択を迫られ……。



【感想】
(2011年10月10日、TV録画にて鑑賞)

TVで見てしまった……。
ちょっと後悔。


地域医療の様々な現実を描いた医療ドラマ。
民間総合病院と大学病院のしがらみや、手術シーンをリアルに再現しています。

原作は医師であり作家の大鐘稔彦の同名小説。
もともとは漫画「メスよ輝け!!」の原作を担当し、2007年に大幅な加筆をして小説化。
それを受けての映画化ということみたいです。

監督は、最新作「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」が公開間近の成島出。
過去の監督作品には、「ミッドナイト・イーグル」や「フライ、ダディ、フライ」。
僕はこの人の監督作品見たことないんですけど、人間ドラマに定評のある人のようです。


主演には堤真一。
富や名声に溺れずに、圧倒的な技術と情熱を持って医療に取り組む孤高の外科医を演じます。
完全にクールな一匹狼ではなく、オペ中に演歌を流すとかユーモアもあるところがいい。

そんな当麻を尊敬することになる器械出し看護婦役に夏川結衣。
この女優さんは本当に安定してますよね。見ると「安定してるな~」って思ってしまう。
なんなんでしょうね?この安定感。

大学病院から派遣されてきている、当麻を快く思わない医師の役に生瀬勝久。
わかりやすい悪徳医師って感じでした。失敗を認めようとしないタイプ。
患者の人生よりも自分の保身を優先しちゃう医者でした。


さ、前置きが長くなりましたが、なぜかというと、本編そのものに語るべき所を見つけられなかったんですよね(;´∀`)
TV放映で見てしまったために、2時間超の作品があっさりした印象になってしまいました。
もともとそうなのかはよく分からず。

役者さんたちの演技を除いたら、そんなにすごいストーリーでもないと思うし。
もとより、奇を衒った脚本の作品で無いことは承知してますが。
ツッコミどころも無い(笑)

「孤高のメス」というイメージそのまま、期待通りの作風に期待を裏切らない人格者の名医。
間違いなく良作なんですが、物足りなさを感じた僕がこの映画に求めていたのは何だったんでしょうか?アクション?(笑)
それともカーチェイス?銃撃戦??エイリアン???(爆)


僕の好みがこういう邦画を求めていないということは確かですね……。
でも、堅実に王道を行く映画だと思います。






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