「ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記」(TS)というゲームをご存知だろうか?

2001年のゲーム。PlayStationですよ。PS1。
しかも発売元がエンターブレイン。

これを、今更ながら全クリしましたw

さすがに遅すぎると俺も思う。
ずっと投げっぱなしになってたのを、一念発起してやりとげました。
ゲームごときで「一念発起」かよ……とか俺も思う。


ファイアーエムブレム(FE)みたいなシミュレーションRPG(SRPG)を探していて出会ったソフト。

中身はFEそのものじゃねえか、という内容。

だって製作者が同じ。FEの生みの親。
あまりに似すぎていた&プロモーションでFEの名を出したことによって、任天堂から訴えられるという黒歴史あり。



ゲームシステムは本当にFEにそっくりで、一度でもFEを遊んだ人なら取説読まないでも余裕で遊べる。
良く言えば、FEのシステムを「深化」。悪く言えば、PSでこのレベルなんですか?だよね。

スーファミでやってたことを、テキストやイベントを量増やしてPSに移植したって感じ。

テキストの量は本当に膨大で、読んでいるのが辛くなるほど。



ストーリーが重厚過ぎる。
TS世界の神話伝説を理解するのに膨大なテキストを読まされ、その挙句、その神話伝説には語られていない(歪められた)真実があった……的な、はあ?

地名がよく出てくるが、どこの事を言っているのかストーリーの中盤くらいではよく分からない。
終盤になってようやく理解できてくるが、全体マップに国境線が引かれていないのでやっぱり分かりづらい。
カナン・リーヴェ・サリア・イストリア・エリアル・ウェルト……一応これだけ覚えたが、イストリアに行くことはできないw

キャラクター同士のイベントも豊富だが、肉親・義理問わず家族関係が複雑。
地名が覚えづらい事とのダブルパンチで物語をややこしくしている。
半分くらいのキャラクターには兄弟がいるのではないだろうか?
しかも兄と妹というパターンが何故か多い。

リュナンとホームズの主人公2人のストーリーだけでも充分魅力的なのに、蛇足がいろいろついてしまってる?


2人の主人公が率いる部隊はそれぞれ別のルートを進む。
リュナン軍は、ユトナ同盟として打倒ゾーア帝国のために戦場を転戦していく。
ホームズ隊はお宝集めや経験値稼ぎに勤しみ、たまにリュナン軍と合流しては育てたユニットや資金を分け合う役目。もちろんストーリーもちゃんとある。

そういえば、ほぼ無制限にレベル上げができるホームズ隊をやってる途中で、
無限に続く魔物狩りに飽きて投げたんだった……w

やり込み要素というのも良し悪しですね。



ちなみに、攻略本もビミョー。
誤字・脱字レベルじゃなくて、小見出しそのものから間違ってるページもある。
攻略情報を参考にして編成したのに、いざ出撃してみると全然違くて編成やり直し……みたいな事を経験する。攻略本を読んでしまうと。

しかし、この手の攻略本ってキャラクターデータ見てるだけでもおもしろいからな。
「ゴールドナイト」とか「サージェント」とかいう職業名に燃えるのですよ♪